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歩く側

駄田研究員:
所長、所長、ちょっとぉ、頭にきますぅ〜、ぷんぷんですぅ。

苦麗夢所長:
ヤブから棒にどうしたんじゃ、そんなに息巻いて。

駄田研究員:
クルマは左! 自転車も左! では人は……?

苦麗夢所長:
いきなりクイズか。そんなの右っていうのが常識に決まっているじゃろが。

駄田研究員:
……と思うでしょ。でもそうとは限らないでしょ、今は。広い歩道などでは自転車も通行可であることから、歩行者と色で棲み分けされていますでしょ。右の場合もあれば左もある。頭に来たのは地下鉄の構内。ホームから改札口へ上がるときは左側歩けって指示なのに、改札口のフロアから地上までは今度は右側歩けって。とまどってしまいますぅ。

苦麗夢所長:
なら右歩いたらいいじゃないか。それが社会のルールだろ。

駄田研究員:
所長は偉いからいつもおクルマでの移動でいらっしゃいますかぁ? 地下鉄なんぞ乗らないって言わんばかりの無知ですねぇ。

苦麗夢所長:
そこまでいうか、わしじゃって地下鉄通勤じゃ。考え事をしながら歩いているもんだから、そう意識はしていないということじゃ。

駄田研究員:
今の東京では、人はおおよそ左側を歩いているんですよ。すれ違うときも左側からすれ違いますぅ、大体の人はぁ。だからそれが社会の流れっていう感じです。でも地下鉄構内は駅によってマチマチ。ボクは几帳面なので駅ごとにその指示とおりの側を歩きますが、それが右側にある場合、社会の流れが左側であることから、よくひととぶつかるんです。そりゃ、ドンとホントにぶつかることはありませんが、道を譲り合う気持ちが妙に合致してすれ違うのにもたついたり…。そんな経験ありますでしょ。でもね、それ以上に何が頭にくるかって、指示通りの右側を歩いているのに、ぶつかりそうになると、「お前が間違ってる」とばかりに邪魔者を見るようなキツイ目で睨まれることですね。「間違っているのはあなたの方だ」って叫びたいですぅ。

苦麗夢所長:
まぁまぁ、そんな腐らない。都の交通局だって何も考えずに誘導標示をしているわけではないぞ。確かに駅によって右側通行、左側通行とまちまちで、指示のない駅もある。駄田くんが言っているのは三田線の御成門駅のことだろう。ある地上口から改札口へ降りるときは、交通ルールと同じ左側通行だが、改札フロアからホームへ降りるときは右側通行になる。確かに戸惑う人もおるだろう。
 だが、それも理由があっての。まずエスカレーターの位置じゃ。エスカレーターが右側なら傍らの階段も右側通行になる。それは、地上から降りてきた人とぶつからないようにという配慮からなんじゃ。

駄田研究員:
だったら、左側にエレベーターを設置すればよいじゃないですか。そのくらい計算して設置するべきですよ。

苦麗夢所長:
あくまで交通局の言い分じゃが、構内の構造上、やむおえずってところもあるらしい。

駄田研究員:
ん〜。だったら歩行について周知徹底させるべきですね。

苦麗夢所長:
ポスターなどで告知はしているようじゃが、社会の流れが左側ってことからいえばまだまだ徹底が足りないな。

駄田研究員:
街を歩いていれば誰しもが人とすれ違う。問題は、それをぶつかりそうになったからといって一方的に嫌悪感を示す、わがままでバカな大人が多いってことを嘆くべきなんですぅ。

苦麗夢所長:
うむ、そーじゃな。

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