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良すぎる新国立劇場(オペラパレス)の音響

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オペラ劇場は、客席から見える主舞台のほかに、奥と左右にそれぞれ主舞台と同じスペースをもつわが国初の四面舞台の劇場です。ダイナミックな場面転換もスムーズで、本格的なグランドオペラの上演も可能となり、常設のオーケストラピットもフル編成の120人の演奏ができる広さです。まさにオペラのために生まれた劇場。
そして客席の壁、天井ともすべて厚いホワイトオークで仕上げられ、歌手の肉声が理想的に響く設計となっています。また客席は舞台との一体感を実感できる日本で初めての連続20席の配列。周囲を囲む三層のバルコニー席も“オペラパレス”という名にふさわしく、感動の拍手が劇場を包み込むようなつくりになっています。


わが国を代表するオペラ劇場「新国立劇場」のホームページには上記のような施設のすばらしさが紹介されている。

ところが、実際、観賞に訪れた人からは、こんな声が上がっているのも事実だ。

 昨年6月、私と母は、初台にあるオペラシティ・新国立劇場オペラ劇場(オペラパレス)の「椿姫」を見に行きました。私たちの座席は2階席2列目。しかし、勾配が急な上に階段に絨毯などは敷いておらず滑りやすい、その上、座席は連続20席になっており、前期高齢者の母にとっては真ん中あたりの自席に着くのが一苦労だった。
 また、夜の部ということもあり、会社帰りの方なのか、開幕時刻に間に合わず、遅れて着席する方も目立ち、その方々の鳴り響く靴音(特にハイヒール)には閉口しました。演目に集中できないだけでなく、上演中、他人の音や自分の靴音に敏感になりながら観劇しなければなりません。
 帰り道、「椿姫」よりも雑音や自分が気疲れしたことばかり繰り返す母の言葉に、奮発して手に入れたチケットだっただけに残念で仕方ありません。
 新国立劇場や川崎にあるミューザ川崎など、音質にこだわった大きなコンサートホールの公演内容は、魅力的なものばかりです。しかし、いざ行くと音響が良すぎるために、雑音で集中できない、くつろげないと感じることが度々あります。特に、地方から上京してきた母にとっては、オペラに触れる機会は皆無に等しく、また“オペラのための劇場”と銘打っているオペラパレスに行くのは初めてで、私たちはとても楽しみにしておりました。
 多少の雑音は仕方ないとはいえ、音質にこだわるばかりに観客に必要以上の緊張を強いるのはどうかと思います。生の演奏を聴く楽しみを半減させていると思います。

 ここまでくると、良質な音を最優先するあまり、観客への配慮が足りないといわれてもしかたあるまい。

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