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2009年02月25日
人事院首脳が「マスコミ出身者の指定席」だった異常

 本日の産経新聞の社説『主張』の内容がお笑いだ。
「国会人事不同意 民主は政争の具にするな」のタイトルで、2月23日に政府の提示した8機関16人の人事案のうち3機関7人が参議院で野党の反対多数で不同意となったことを取り上げているのだ。
sankei.jp.msn.com/politics/situation/090225/stt0902250328002-n1.htm

 野党の反対で不同意となった人事案は「ねじれ国会」以降、延べ27人に上る。だが、民主党は政府を揺さぶるための「武器」にしてはならないというものだ。
 だが、次に読んでいくと、首を傾げざるを得ない。
 どうも、人事院の人事官候補として産経新聞の千野境子・元論説委員長が不同意になった事を怒っているらしいのだ。曰く、民主党の総務部会では当初「同意」としていたのに、翌日の民主党役員会で「人事官ポストがマスコミの指定席になっている」として、不同意に転じたことをがお気にめさないらしい。
 
 確かに、一転して不同意となった民主党の姿勢は追及する価値はあるかもしれない。だが、「報道機関出身者の指定席になっていた事」で不同意とする結論は極めて正常、大拍手、アッパレだろう。
 
 現在の人事官の一人も元日経新聞の常務で、1953年以来、大手マスコミ出身者が座る席となっていたことは誰もが異議ありだろう(3人の人事官の中から内閣が人事院総裁を選ぶ)。仮に百歩譲って、人物本位で就任することは許されることかもしれない。だが、代々、「大手マスコミOBの指定席」ということになっている構図はあまりにもイビツだ。

 そもそも、審議会委員などにマスコミの現役幹部などが就任することもその感覚が疑われるが、政府の重要ポストにマスコミ出身者の指定席があったことが自体が信じられないではないか(十分考えられるけどね)。
 
 『主張』はこうさえ記す。「首相指名は衆議院議決が優先される。首相が判断した人事案が、参院の反対で認められないというのは制度の欠陥といえよう。」
 
 ムッ? 『主張』氏はもう一度(何回も)、中学校の教科書でもご覧になった方がいいのではないだろうか。確かに、首相指名は衆議院議決が優先される。だが、首相の人事案が参院の反対で認められないのがなぜ制度の欠陥なのか。ものすごい、論理の飛躍というかすり替えではないか(こういうのは詭弁とも言わないだろう)。これでは、首相が判断した法案は全て参議院は反対できないとの理屈にならないか。

 『主張』は最後にこういう。「参議院がいたずらに不同意を繰り返せば参院無用論に発展するのは避けられない。」

 さっぱり、分かりません。
 
 想像するに『主張』氏は富に義侠心が溢れる人なのだろう。過去、この人事官の椅子には、毎日、朝日、読売、NHK、日経の幹部出身者が座ってきた。今回は産経にお鉢が回ってきたのに、「わが社の出身者が就任することをジャマするヤツは許せネェ」と。きっかり、血気持て余す御仁と見ました。でも、1日遅れの社説となった経緯も知りたいもの。
 
 
 


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