ZAITEN
最新号案内 バックナンバー 購読申込 単行本案内 別冊案内 会社概要 求人情報 広告料金 クレーム研究所 編集者ブログ お問い合わせ サイトマップ

メイン

2008年11月27日
「GXロケット」一転して開発継続か

今日付けの『朝日新聞』が「中型ロケット開発継続へ」との記事を載せている。
中型ロケットとは官民共同で開発していた「GXロケット」。
宇宙開発戦略本部(本部長・麻生太郎首相)が同ロケットの開発を続ける意向を固めたというものだ。
いったい、誰が意向を固めたというのか。

計画は6年も遅れており、開発費も当初予定の450億円から既に700億円に膨れ上がっているのに姿形も見えない。さらに、計画達成までに今後、1000億円から1400億円つぎ込む必要があるというのにだ。これさえ、計画を継続推進するための少なめの予算数字なのだろう。このため、文部科学省の宇宙開発委員会は開発中止を勧告する方針だった。

だが、この8月に「宇宙基本法」が施行された。。
この法律で文部科学省に代わって宇宙開発政策を立案するのは宇宙開発戦略本部が中心となった。

そして今、文科省が中止へと傾いていたGXロケットが開発継続へと逆転しようとしているわけだ。
この背後になにがあったか。

推進派は「安全保障」の立場から同ロケット計画の継続を主張するが、GXロケットは1段目は米国のロケットを予定しており、しかも打ち上げ場所もアメリカの空軍基地からの打ち上げに変更しての継続だという。とても、国産ロケットとは言えない代物だ。これなら、ハナから他国に依頼すればよい。「安全保障上」などのお題目さえ、合ってはいない。

自民党の「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」も、凍結すべきだと判定した計画だ。

麻生首相も述べた「100年に一度の危機」下において、専門家集団が不要と位置づけた結論をねじ曲げてまで、復活させる計画ではあるまい。いや、選挙もできない「選挙管理内閣」がチマチマと国民の目に見えないところで決定する事項にはふさわしい。


2008年06月02日
GXロケット中止へ

金曜日の『読売新聞』の夕刊がGXロケット開発の中止の観測をトップ記事で報じている。

曰く、「GXロケット中止へ−費用・技術に問題」
文部科学省の宇宙開発委員会は、日本が初めて官民共同で推進している中型ロケットGXについて開発中止を勧告する方針を固めたとしている。

GXロケットについては『ZAITEN』でも2008年2月号と5月号でレポートしたが、文部科学省はようやく中止の決断を行ったようだ。

当初予算は450億円の計画だったものが、このまま続けると、さらに1000億円から1400億円つぎ込む必要があるというのだからお話にならない。しかも、今後、計画を進めていくにしても、打ち上げもアメリカにおいてだという。すでに計画は6年も遅れており、今後何年かかるかも知れない。

ロケットは国産ではない。金はいくらかかるか分からない。
計画中止というより、先の見込みはなにもないといった方がいいのかもしれない。

H2ロケットより、費用がかかるのでは当初の目的は完全破綻だ。

官民共同開発というが民間側はIHIが中心。IHIの生き残りのために、金を投入するとういう形になるのもいただけない。

だが、読売新聞のスクープを受けて、その巻き返しも予想される。
政権党の宇宙・文教族ともいわれる人々が計画の存続を求めて動いていると伝えられる。

先月中に決着をつけるハズがまだ、正式決定されていないのも、そうした事情によるもののようだ。

ともあれ、事業の継続を前提にGXロケットへの投資資金を持ち出していたIHIはどうなるのか。
会計処理は適切に行ってきたというが、中止となる事態の想定はしていないだろう。

中止が正式決定された場合のIHIの決算処理が注目される。



カテゴリー
検索

最近のエントリー
最近のトラックバック
最近のコメント
財界展望新社 Copyright (C)2003-2014 ZAIKAITENBOSHINSHA,All Rights Reserved.