松阪屋を襲った「信用失墜の日々」

 社長解任という荒っぽいやり方で自ら社長に就任した番頭に、当初は「資本と経営の分離の功労者」という賛辞が送られた。しかし、彼には常に金銭・女性スキャンダルがつきまとった。公私混同、会社の私物化などそれは独裁者の誕生でもあった。