5月末、創業家の17代当主・伊藤次郎左衞門が取締役名誉会長を退任した。当主の面目はすでに失われていたとはいえ、高島屋やダイエーの例を引くまでもなく、資本と経営の分離は時代の趨勢なのかもしれない。老舗百貨店にもその日がついにきた。