参院選の終了を待ち、4メガバンクの「不良債権チーム」(各行とも100人前後)は経営不振の取引先に最後通牒とも言える宣言を通告した。「1カ月以内に抜本的な経営再建計画を出してくれ。できないなら、融資の担保を処分する」。さよに、大手銀行各行は、融資先に対する評価をさらに厳しくしている。不良債権を早期に処理、健全化するとしている。だが、その内実は、自らの生き残りのために貸し渋りをさらに強化しているだけなのだ。