今、金融界には2つの再々編劇の見方が対等している。一つは旧財閥系の大同団結と非財閥系の結集だ。今一つの見方は東京三菱銀行と三井住友銀行とが「2つの核」になり、「みずほ」や「UFJ」ばどちかかのグループに加わるというスタイルだ。いずれにしても「みずほ」はどちからに参加する可能性は高い。最近の大型倒産企業はほとんどが「みずほ」グループ。取引先企業は不安におののいている。この春のみずほトップ大幅刷新人事は、若手中堅幹部による危機感の突き上げからだったが、果して激変する金融システムの中で、みずほの新トップ陣はどう舵を取るのか……。