大手抵当証券会社11社の財務内容一覧
破綻相次ぐ「抵当証券」の元本は戻るのか
 たくぎん抵当、山一ファイナンス、不動産抵当証券と、昨年から今年にかけて「抵当証券」を扱う企業の破綻が相次いだ。「抵当証券」は、発行会社が元本保証している金融商品であることから、発行会社の相次ぐ破綻で投資家の不安が高まっている。しかも、購入者の多くが発行会社限りの元本保証であることを理解せず、さらに親会社である銀行や証券会社の窓口で購入していることから、親会社の責任を追及する動きも出ている。
 投資家にとって問題なのは、発行企業が破綻した場合、「抵当証券」の元本がどこまで戻ってくるのかということだろう。しかしながら、投資家全体に共通した解決法は十分に整備されているとは言えない。そこで本誌では、過去の兵庫抵当、木津信抵当のケースやたくぎん抵当の処理の現状などから、「抵当証券」が抱えている問題点を投資家にディスクローズする。