生き残る旅行会社の“条件”
 利用者がツアーを申し込む際訪れるのが、リテーラーという販売会社である。昨年来倒産が相次いでいるのは、こうしたリテーラーではなく、企画会社であるホールセーラーである。そのあたりを一緒くたに報道するマスコミも少なくない。だが、個人消費の低迷、出口の見えない不況から、旅行者のニーズは「安・近・短」となっている現実は確かにある。また、ツアー予約の販売チャンネルもコンビニの窓口やインターネットなど多様化している。そうしたなかで、リテーラーの今後の生き残り策を考える。