粉飾決算を見逃し続けてきた監査法人の責任を問え
 一部上場企業が突然倒産するといった異常な事態が相次いでいる。その一因は投資家の利益を監査法人が省みてこなかったことにある。監査法人への株主代表訴訟の動きが広がっているが、これだけでは物足りない。
 そこで一つの提案だが、今年の株主総会で、去年は巨額損失がなく配当していたのに、今年は無配に転落するという会社に注目してみたらどうだろうか。つまり去年にも損失はあったはずで、去年度の配当は、違法配当に該当することになる。株主が、雀の涙ほどの配当など突き返してでも、企業と監査法人の責任を追及すれば、彼らも変わらざるをえない。そうなれば、株主の利益は自ずと増加するはずだ。