「商社」沈没
 アジアの通貨危機は、日本企業進出の「先兵」たる総合商社に深刻な打撃を加えた。さらにアジア危機の第二波も予測される。国内を見てもバブル処理の遅れが目立つ。まさに沈みかかった「巨船」の様相だ。実は、商社の利益幅は、日本の経済成長率と面白い程リンクしている。日本が株・為替・債券のトリプル安に見舞われ、ついにマイナス成長に陥っただけに、商社の不沈から目が離せないのだ。