ゼネコン「大淘汰の秋」
「株価150円ゼネコン」入札拒否の衝撃
 とうとう入札の条件に株価が取り入れられた。7月30日時点で150円。大分県狭間町が発注する約33億円の文化施設入札に課せられた条件である。株価が満たされず該当する一部上場建設会社16社中、同町の指名登録願いを申し出ているのは7社。「一時の株価で入札に参加できないのは納得できない」と各社は揃って不快感を露わにするも、同町にとってみれば血税を投入するのだから安心できる業者に、というのは当然。だが、ゼネコンがもっとも恐れているのはこうした地方自治体が全国に波及することだ。