NECだけじゃない
防衛庁と富士重工の航空機導入“疑惑”
 NEC子会社の東洋通信機、さらにはNEC本社からも、防衛装備品納入を巡り逮捕者が出るなど、防衛産業と防衛庁・自衛隊の構造的癒着に国民の注目が集まっている。戦車・戦闘機などの兵器は極めて特殊な技術で作られているため、一握りのメーカーが市場を独占、それがメーカーと防衛庁・自衛隊の癒着の温床となっている。しかも、そこに軍事機密という厚いベールがかかるから、余計に実際の取引が外部から見えなくなるという仕組みもある。今年夏にそんな“不透明な話”が富士重工業を舞台に、航空自衛隊の初等練習機をめぐって出てきた・・・。