地崎工業“期限付き”銀行支援の綱渡り
 北海道拓殖銀行が破綻して以来、崩壊が懸念されている北海道経済。その一番手に挙げられているのが地崎工業である。メインバンク不在の同社は手形決済の期日が迫るごとに不安説が噴出していた。そしてようやく地元3行による支援体制が整った。だが、これで不安が払拭されたわけではなく、来年3月までの支援というあくまで暫定措置。今後の険しい道のりは回避されることではなく、血のにじむような努力は同社に不可欠であることには代わりはない。ただ、同社の強みは先代が政界にいたことで培われたパイプであり、今回の支援体制もその力によるところが小さくないようだ。