悩める中高年急増で認定団体乱立
粗製乱造カウンセラーに気をつけろ
うさんくさい、信用できない繙繙“カウンセラー”という言葉を聞いた時、首を傾げる人は少なくない。
 それは、カウンセラーという定義そのものの曖昧さが原因だ。州ごとに厳格な資格として認定しているアメリカなどとは違い、日本では“カウンセラー”と名の付く資格を認定する団体が乱立し、例えば「3カ月5万円取得コース」の“お気軽”な資格さえある。このような状況では、信用しろ、という方が無理なのだ。
 しかし、カウンセラーに対する需要は確実に高まっている。
 例えば、一流大学を卒業した父親が家庭内暴力に悩む息子を金属バットで殺害した事件、または神戸少年事件、いずれも両親は息子の行状についてカウンセラーに相談していた時期があった。このような極端な例ばかりではなく、リストラに悩む中高年自身の問題など、日常の中でもその需要は高まっている。カウンセラーを取り巻く現況をリポート。