ゼネコン「恐怖の連鎖倒産」
熊谷組の手形が割り引かれなかった「不可解事情」
 通常、その振り出し上場企業が3期連続で無配ならともかくとして、一部上場企業の手形は「優良手形」と称され、何の問題もなく割り引かれることが多い。ところが1998年、考えられないようなことが起こった。受注行為に伴って熊谷組の手形を受け取ったある中堅ゼネコンがその手形を現金化しようと熊谷組のメインバンクのある支店に持ち込んだところ拒否にあってしまったというのだ。熊谷組はメインバンクの支援の下、再建に向け血道の努力を続けているのではなかったか。