事件続出の原因は農協組織の欠陥にあり
 一地方の単位農協でバブルのツケともいってよい不正融資事件が相次いで露呈した。そのいずれにも言えるのが、トップに君臨する実力者の存在であり、その暴走を止められない組織の不備であろう。また当然監督する立場にある各都道府県においても監査機能の脆弱さは拭いきれない。こうした事件の表面化を見る限りでは、住専処理で国民から批判を浴びたという過去の教訓はまったく生きてはいない。