武蔵野銀行元支店長の「とんでもない不良債権処理」
 どの金融機関においても自らが抱える不良債権を早いうちに処理をしてしまいたいと考えているはずである。とりわけ業務の最先端で働く支店長は、その処理が自分の成績にもつながることから日々頭を悩ませているに違いない。埼玉県を地盤に堅実な経営と評判だった武蔵野銀行のある支店長とて例外ではなかったが、この支店長が行おうとした不良債権処理は常軌を逸脱していた。