証券会社「全滅」ヘのカウントダウン
「日本の雰囲気がどことなく暗いのは、証券業界が意気消沈しているからだ」という人がいる。確かに証券業界の人々は根っからの楽天主義者が多い。彼らに活力が戻れば、それだけで明るいムードが生まれるかもしれない。しかし、現状はそれを許さない。大手は外資との戦いに「武器」を持たぬまま参戦。中小は得意分野への特化を図り四苦八苦。特に厳しいのは、中途半端な位置にある中堅各社。メインバンクの支援が鍵になるが、「興銀は新日本証券や和光証券から手を引くつもりのようだ」と噂されるように、その望みは薄い。証券業界は八方塞の状況だ。