読売・ナベツネ帝国に忍び寄る「内なる危機」
 金融機関、ゼネコン、流通など不況業種といわれる業界の情報は氾濫している。だが、それを報じるマスコミ業界とて不況の影響は受けている。メディア大再編の時代到来である。販売部数1000万部を誇る読売新聞による中央公論社の営業権取得は物議をかもした。また、Jリーグの川崎ヴェルディの放出は世の注目を集めた。読売新聞とそれを牽引する“ナベツネ”こと渡邊恒雄社長は、言論機関として、どの方向を目指しているのか、また、死角は存在し得ないのか。