外資「フィリップス」日本工場撤退の凄まじさ
「工場は3月末で閉鎖、従業員は1月と3月に分けて全員解雇」。世界の巨大総合電機メーカーであるフィリップス(本社オランダ)の日本工場閉鎖が伝えられたのは昨年12月14日。新日鉄の企業城下町、岩手県釜石市。かつては製鉄の町として栄えた同市も、いまは高炉もなく相次ぐ合理化で人口も半減、地元の雇用対策として10年前に誘致したのが同工場だ。それだけに、解雇された従業員のみならず、市の困惑も大きい。今後は撤退する外資メーカーが多くなると予測する向きも少なくない。外資の社員はご用心。