防衛庁・富士重工“もう一つの疑惑取引”の全舞台裏
 昨年末にあれだけ騒いでいた防衛庁関連の事件も年が明けてからは、ずいぶんと静かになってしまった。しかし、防衛庁周辺は「叩けば、いくらでもホコリが出るところ」だけに、いつ、なにが出てくるのか分からない。本誌98年11月号で報じた航空自衛隊の初等練習機の導入についても、不透明な部分がかなりあった。それがこの2月になって防衛庁では「初等練習機は機種選定をやりなおす」と異例の白紙撤回をした。本誌ではこれまでの一連の動きの裏側に迫る。