ZAITEN2026年10月号

オフィス街としての魅力なし

JR東日本「品川再開発」は〝絵に描いた餅〟

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 盆休み明けの8月下旬。平日昼時の〝オフィス街〟にしては閑散としており、同様に都内の〝商業施設〟にしてはあまりに人通りがない。今年3月に全面開業した山手線新駅「高輪ゲートウェイ」駅前の複合施設「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」である。 「想像以上に閑散としており、非常に驚きました。開業直後の土日はもう少し賑わっていた記憶があったのですが......。平日でもビジネスマン風の人もほとんど目に入らず、オフィス街という雰囲気ではなかったです」  

 ある経済誌記者は全面開業から5カ月が過ぎた高輪ゲートウェイシティをそう評した。JR東日本が進める「広域品川圏」の展望に〝黄色信号〟が灯っていると指摘する関係者は少なくない。果たして鉄道事業が〝本職〟のJR東日本は、この壮大な再開発を成功させるのか、それとも―。

 JR京浜東北線沿線の浜松町駅~大井町駅までの5駅の区域を「広域品川圏(Greater Shinagawa)」と命名したJR東日本は、25年に再開発計画を大々的に発表した。JR東海が運行する東海道新幹線の停車駅であり、リニア中央新幹線では始発着駅となる品川駅を含む同エリアは、羽田空港からのアクセスも良好な日本経済の大動脈の拠点でもある。JR東日本は「国際都市東京の未来を拓き、東京の新たな魅力・価値向上を創出する共創型都市エリア戦略を展開」すると意気込む。30年代半ばまでに床面積約150万平米、年間営業収益1000億円超を視野に入れた不動産開発事業の構想をぶち上げた。  

 JR東日本社長の喜勢陽一もこの不動産事業に並々ならぬ意気込みのようだ。今年7月17日付の日本経済新聞電子版において、高輪ゲートウェイシティのほか、大井町駅北側を再開発し、同じく今年3月に開業した商業・ビジネス複合施設「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」が象徴する広域品川圏開発を「近未来生活のショーケース」だと滔々と語る。

......続きはZAITEN10月号で。

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