ZAITEN2026年10月号
佐高 信
【ブックレビュー】スキャンダル雑誌のつくりかた 佐高 信
カテゴリ:インタビュー
スキャンダル雑誌のつくりかた「噂の眞相」人名録
講談社/1,760円(税込)
佐高 信
企業広報に携わる人にも
いま改めて読んでもらいたい一冊
雑誌『噂の眞相』が休刊して、はや22年が経った。書店の目立つ位置に、『文藝春秋』と同じ発売日に並んでいた光景を懐かしく思い出す読者諸兄も多いだろう。
1979年の創刊から2004年の休刊まで25年間。タブーなきジャーナリズムの旗幟を鮮明にし、総理大臣の買春疑惑から検察幹部の女性スキャンダル、芸能人や文化人の醜聞まで、聖域を設けることなく標的としてきた。訴訟を起こされ、右翼に編集部を襲撃され、編集長自身が血を流しても刊行を続けた。
なぜ、そんな雑誌が存在できたのか。その成立の秘密を、人と人との関係から辿ったのが本書である。
著者の佐高信氏は、同誌で「タレント文化人筆刀両断!」を長期連載した常連執筆者だった。編集長の岡留安則氏はもちろん、編集部員や執筆者とも深い付き合いがある。その佐高氏が、岡留氏をはじめ、ナンシー関、田中康夫、筒井康隆、荒木経惟、小田嶋隆ら『噂眞』を彩った人々を振り返り、関係者の証言を交えながら、あの雑誌を可能にしたものは何だったのかを浮かび上がらせていく。
岡留氏は、黒いサングラス姿の強面とは裏腹に、社員を管理せず、若い編集者にも威張らない。危ないネタについて相談されても、返ってくるのは《「大丈夫だよ~」というアバウトな言葉》(本書より)。
......続きはZAITEN10月号で。
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