ZAITEN11月号「テレビ朝日・報道ステーション」先出しレポート

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テレビ朝日の看板番組『報道ステーション』が10月1日月曜日から大幅リニューアルされる。7年半にわたりサブキャスターを好評裏に務めてきた小川彩佳アナがなぜか降板し、タレントと不倫醜聞を起こして2005年に同局を退社したフリーの徳永有美アナが突如、月~木曜日のキャスターに起用されるなど、その不可解な舞台裏は『週刊文春』に取り上げられ、大いに話題となった。
 小誌「ZAITEN」は10月1日月曜日発売の11月号で、テレ朝の天皇こと早河洋会長と、7月から就任した同番組の桐永洋チーフプロデューサーにスポットを当てた「テレビ朝日"二人の洋(ヒロシ)"で『報ステ』自壊」と題する、5ページにわたる詳細なレポートを掲載。報道番組の在り方を変えた『ニュースステーション』以来30年以上続いてきた、テレ朝の看板番組の自壊ぶりを詳報している。ぜひともご覧いただきたい。
 ところで本稿締め切り後の9月下旬の段階でもなお、テレ朝内部では10月以降の報ステの番組内容をめぐって紆余曲折が続いていた。そこでレポートには盛り込めなかった最新の事実関係を、掲載号に先駆けてこのブログでお伝えする。

一、テレ朝が10月からの報ステの新キャスターの陣容を発表した8月8日の時点では、毎週金曜日は小木逸平アナと竹内由恵アナがキャスターを務め、番組内容もニュースだけでなく、スポーツやカルチャー情報を充実させるとされていた。ところが、複数のスポンサーから「話が違う」と強硬な抗議を受けたことで、金曜日の"エンタメ路線"は撤回を余儀なくされ、月~木曜日と同様、ニュース中心の内容に落ち着いた。いったんはぶち上げた路線を撤回するなど、前代未聞の醜聞だ。この件について同社広報部は「そうした事実はない」と回答した。

一、8月8日の時点では未発表だった毎週金曜日のコメンテーターに、中央大法学部卒の早河会長の後輩で、弁護士の野村修也氏が起用されることが報ステ内で公表された(本稿締め切り時点では公表されず)。野村氏は橋下徹大阪市長(当時)の特別顧問を務めていた12年、同市の全職員に対して政治活動や組合活動に関するアンケートを実施した。これがプライバシーや政治活動の自由など基本的人権を侵害し、弁護士の「品位を失うべき非行」に当たるとして今年7月、所属する第二東京弁護士会から「業務停止1カ月」の懲戒処分を下された。いわば曰く付きの人物だ。

一、 キャスターとしての徳永アナの位置付けは表面上、現メインキャスターの富川悠太アナと同格とされている。だが実際には、徳永アナが着席してニュースの受けコメントや番組進行を担当する一方、富川アナはスタジオに設置されたボードやフリップの扱いなど「汗を掻く役回り」(テレ朝関係者)を担う。16年4月からメインキャスターを務めている富川アナは事実上、先輩の徳永アナにその座を奪われることになる。

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