ZAITEN 2018年6月号

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ZAITEN 2018年6月号
発売日:2018年5月1日

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総力特集

「ヒラメ会長」から「官邸の淑女記者」まで...受信料で焼け太り公共放送の魔窟 NHKを操る20人の正体

昨年の受信料制度合憲判決を受け、支払率は急上昇。巨費を投じる新放送センターの竣工の頃には受信料収入「1兆円」も射程に入るといい、青息吐息の民放局を尻目に、ひとり焼け太るNHK。しかし、この公共放送にとって「みなさま」とは視聴者ではないようで、"習い性"の政権与党への擦り寄りは、安倍一強政権を前にして一段と強まっている。片や、高齢者、低所得者からも押し並べて徴収される受信料は、「放送官僚」たる職員たちの厚遇に費消される有り様だ。ところが、ここにきての安倍転覆――。わが国公共放送の百鬼夜行ぶりを実名とともに描く。

安倍一強の前に「報道機関の使命」を放棄する公共放送 上田会長・堂元副会長が縋る「岩田明子記者」の神通力 籾井勝人前会長が去り、一見するとガバナンスが"正常化"されたかに見えるNHK。しかし、その背後では、かつての海老沢会長時代を彷彿とさせる「暗黒」が再来しようとしている――。 ジャーナリスト 余田新作

「お天気お兄さん」も「みずほ宝くじ」も登場する NHK子会社・関連会社「幹部天下り」100人リスト 受信料の支払いが事実上義務化され、民放局の経営難を尻目に肥大化を続けるNHK。その代名詞と言えるのが、子会社・関連会社群だ。"放送官僚"がせしめるNHK利権の実態とは......。 ジャーナリスト 高橋篤史

「報道局」政治部が君臨する公共放送のカースト制度 ――報道の実権握る政治部。社会部有名記者は退職も。

記者の墓場「報道局テレビニュース部」 ――NHKの看板部門にあって不名誉な評価を受ける部署の実態。

華麗なるフリー転身アナと不祥事常習者の玉石混交 有働由美子はフリーに「アナウンス室」の勝ち組と負け組 「NHKの顔」とも言うべきセクションがアナウンス室。民放各局が秋波を送るアナウンサーもいれば、出世競争に敗れ、また地方への左遷を契機に素行不良に走る者もいる――。 ジャーナリスト 小田桐 誠+小誌特集班

「制作局」で進む軽薄化と視聴率至上主義 ――みなさまの受信料収入を湯水の如く番組に投じ、芸能界に接近する幹部も。

「営業局」焼け太り支える受信料徴収部隊 ――受信料制度「合憲判決」受けて"取り立て"に邁進中。

「放送文化研究所」NHK政治犯の流刑地 ――「左遷先セクション」が最も公共性が高いという逆説。

組織・個人の内幕に迫るZAITEN REPORT

LIXIL・藤森義明、武田薬品・長谷川閑史、JFE・數土文夫、日産・志賀俊之ら... 経済同友会「社外取締役たらい回し」の銭ゲバ人脈 企業統治の高邁な理想とは裏腹に、「お友だち」で社外取締役を融通することが罷り通る日本企業社会。とりわけ、社外取導入を唱導した経済同友会に巣食う経営者たちの所業は看過できない――。 ジャーナリスト 千住道真

石崎元副社長不倫スキャンダルで噴出した東電内の確執 東京電力「西山取締役」が社員を平手打ち! 『週刊文春』が報じた石崎芳行元副社長の不倫スキャンダルは東電の闇の一端でしかない。東電に進駐する経産省の嶋田隆事務次官一派とプロパーとの激しい反目は、すでに臨界寸前に来ている。そんな中、東電社長をも操る経産省出身取締役、西山圭太氏が......。 小誌嘱託記者 小野寺 茂

日本ペイント「外資の乗っ取り」を許した無能経営者 筆頭株主のシンガポール塗料大手ウットラムに取締役の過半を占拠された日本ペイントホールディングス。かつて技術指導した新興国企業に、軒を貸して母屋取られた田堂哲志社長ら歴代トップ、無能の経営史とは――。 ジャーナリスト 幅 耕平

最強官庁炎上を奇貨に動く"官邸の権力亡者" 今井尚哉「瀕死の財務省解体」の野望 佐川宣寿国税庁長官に続き、福田淳一事務次官の事務方2トップが汚辱に塗れて辞任した財務省。エース、岡本薫明主計局長に最後の望みを託すものの、省内の士気は崩壊。そんな中、安倍政権を切り回す首相秘書官が動き出した――。 ジャーナリスト 蜷川幸三

コンコルディアFG「生え抜きクーデター」に
金融庁・森信親の高笑い
傘下の横浜銀行、東日本銀行とともに3トップを生え抜きが占めることになったコンコルディア・フィナンシャルグループ。寺澤辰麿FG社長、石井道遠FG副社長ら旧大蔵省出身者を浜銀プロパーの川村健一FG次期社長が「追放」しての経営刷新だが、そのシナリオを描いたのは、森金融庁に他ならない――。 ジャーナリスト 真野響介

【袋とじ企画】新あの人の自宅 コンコルディアFG「新旧トップ」の住宅を見る 約70年にわたり、旧大蔵省(現財務省)からの天下り官僚がトップを務めてきた地銀最大手のコンコルディア・フィナンシャルグループ。しかし、金融庁の地域金融再編路線に邪魔なため追放される寺澤辰麿社長。そして、金融庁にFG社長に押し上げてもらった横浜銀行の川村健一頭取。森信親長官率いる金融庁に踊らされる2人の自宅を拝見する。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券
「懲りない調査部長」の悪あがき
小誌2018年2月号でそのマネージメントの稚拙さを批判した三菱UFJモルガン・スタンレー証券調査部長。「日経ヴェリタス」のアナリストランキングでは惨敗を喫し、さらなる混迷を深めているが、当の部長はどこ吹く風。三菱UFJモルスタ証券の株式ビジネスは苦境に立たされている。

週刊紙での告発で「お家騒動」再熱
「ポーラ内紛」登場人物全員ワル
化粧品大手ポーラ・オルビスホールディングスで内紛が勃発。次期社長と目された元常務が鈴木郷史社長の不正疑惑を告発。創業家2代目の未亡人も巻き込んで泥沼化の様相を呈している。 ジャーナリスト 田中幾太郎

週スルガ銀行と森金融庁が乗った破綻「かぼちゃの馬車」の尻馬 銀行関与で戦後最大規模の消費者詐欺事件になりかねないともみられるスマートデイズの破綻劇。問題融資を繰り返したスルガ銀行はもちろん、それを称揚した森信親長官率いる金融庁の罪はあまりに重い。 ジャーナリスト 阿久沢師男

米子会社から炎上する"不祥事企業"の火薬庫 社員弁護士に提訴された「オリンパスの倒産確率」 かの月刊情報誌が再三にわたり喰らい付いてきた問題企業、オリンパス。ここにきて社員弁護士が自社を提訴。その背景には、海外子会社が米国司法省と結んだ"ある契約"があった。今度こそ、倒産の瀬戸際か――。 ジャーナリスト 伊藤 歩

企業研究連載

《連載》「職場ウオッチング」(7) 電通 過労自殺以降も「酒」と「セクハラ」に寛容な企業 女性社員の過労自殺を受け「働き方改革」を断行しているとされる広告代理店最大手の電通。22時の強制退社ルールに社員が戸惑う中、いまだ社員を「電通人」に洗脳する社風は相変わらずのようだ。 働き方改革総合研究所 新田龍

《連載》池本孝慈の"超"広告批評(8) 東京都――「結婚しようCM」は税金の無駄

深層を抉るレポート「scopeZ」

公的文化事業に食指を動かす異形のメディア企業 カドカワ川上・小池百合子
「東京五輪の黙契」
大手出版社KADOKAWAとIT企業ドワンゴの統合から3年余り。新生カドカワの鼻息が荒い。角川歴彦会長と川上量生社長双方が、舞台は違えど、公的文化事業への進出を狙い出張っているという。しかも、川上社長に至っては小池百合子都知事に接近し、東京オリンピック利権にまで......。 ジャーナリスト 二階堂豹介

法務省からの天下りが跋扈する 日本監査役協会「ガバナンス不在」の厚顔 コーポレート・ガバナンスを担う監査役が参加し、6500社の法人会員を抱える日本監査役協会。しかし、その存在意識そのものを揺るがすような事態が協会内部で起きていた――。 小誌嘱託記者 小野寺茂

"喰い詰めた法曹"が高齢者家族を襲う―― 弁護士vs.司法書士 倫理観なき「成年後見人」市場争奪戦 「超高齢社会ニッポンを救うべく2000年に開始された「成年後見制度」。しかし、後見人を務める弁護士、司法書士のトラブルは増加傾向を辿る。さらには、喰い扶持を巡って両士業が相争う醜悪な実態が......。 ジャーナリスト 長谷川 学

富裕層の守護神に"後継なし"の背後 ひっそり税理士廃業「剛腕国税OB」の来歴 「鬼軍曹のノンキャリ」として知られた有名税理士が先日、表舞台から去った。自身の来歴を駆使して大企業・富裕層の税務調査に剛腕を発揮したが......。 ジャーナリスト 大田和博

日本には「本当のプライベートバンク」は存在しない
日本人が入れない「1億ドルの生命保険」
複雑なスキームを駆使し、富裕層たちの「マネーの執事」として仕えるプライベートバンカー。顧客利益を最優先しない日本の大手金融機関のいびつな慣習を気鋭のプライベートバンカーが批判する――。 プライベートバンカー 杉山智一

袋とじ・連載 東京地裁開廷情報ピックアップ ――2018年3月12日~4月10日開廷の主な「民事訴訟」を一挙掲載(事件番号付き)。

深層連載第8回 捜査当局こぼれ話 【東京地検発】「森友」問題の長期化が地検人事を塩漬けに
【証券取引等監視委員会発】大型案件2件の終結気運で「検察の下請け」に逆戻り
【警視庁発】冷房が入るまでは「暑さ」と「虫」との闘い

袋とじ企画 今月の信用情報――危ない企業情報をマル秘報告

袋とじ企画 今月の一行情報――ちょっと早すぎるマル秘情報満載

ゴルフ・スポーツ

青木JGTO・小林LPGA「プロゴルフ団体」改革のウソ 会長・青木功の「お友だち内閣」と揶揄される日本ゴルフツアー機構(JGTIO)の役員改選に批判の声が上がる一方、グローバル化に水を差すと酷評される日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の「QTの変更」......。両プロゴルフ団体は本気でゴルフ低迷の打破を考えているのか。 ゴルフジャーナリスト 宮崎紘一

ゴルフ場批評(8) スパリゾートハワイアンズ・ゴルフコース
――ホテルとのギャップが......、ゴルフ場もハワイアンでいこうぜ!

前田信吾"マエシン"のゴルフ場あれこれ(8) 「短パンにハイソックス着用」のドレスコード

玉木正之の今月のスポーツ批評(8) 相撲「土俵は女人禁制」の伝統はウソ

異論インタビュー

田嶋陽子「何度でも言う安倍晋三は"女の腐った男"」 異論を許さぬ不寛容な空気が確実に日本を覆う中、テレビ番組内で安倍晋三首相を「女の腐ったの」と発言した女性研究家・田嶋陽子氏。本質を突いた発言にもかかわらず、蒙昧なネット界は「フェミニストの差別発言」と大騒ぎ。田嶋氏本人が発言の真意を語る!

ZAITENの「企業倫理」を問う

当事者は否定するが、どう考えても「リコール」案件ではないのか? 大日本印刷・サンゲツ「不良壁紙」の自主回収騒動 今まで広報すらされていない大日本印刷社製壁紙「サンゲツBPクロス」の不良問題。こそこそと事態の収束をはかるのではなく、公にするのが上場企業の責任だ。 ジャーナリスト 林克明

新素材の科学的根拠をわかりやすく説明できるのか はるやま、ミズノ、福助...
「花粉を水に変える新素材」に群がる大企業
「花粉を水に変える」なんて、約2千万人と言われる花粉症患者には夢のような話ではないか。しかし、果たして、関連製品を販売する企業は、その科学的根拠を消費者に説明することが出来るのか。

住友商事、KDDI「子会社が景品表示法に抵触」の責任

滋賀銀行 顧客を不安にするインターネットバンキングの単純パスワード

アース製薬 薬用せっけんの「大雑把な殺菌消毒効果」

ドミノ・ピザ 折り込みチラシの「分かりにくい価格表示」

糾弾連載 新クレーマーズレポート(8) JR東海 「新幹線で食べてはいけないモノ」の真実

糾弾連載 新あきれた広報実話(8) ミズノ 「勘違い」を誘発するディスコミュニケーション

新連載 あの人の肉声――許されざる取材対応を録音音声でお伝えする! TBS広報部・花岡薫部長の「イライラ対応」音源

好評連載

巻頭連載 この顔に気をつけろ!安倍晋三 "家内"が晒す写真で分かる「総理の経年変化」

袋とじ 今月の怪文書――小誌編集部に寄せられた告発文書を公開! 日本ハム「端の切れた告発文FAX」 世間を唖然とさせた末澤壽一前社長のセクハラ解任。しかし、パワハラ、セクハ ラ体質は今に始まったことではなく連綿と続く宿痾だと告発者は語る――。

袋とじ シルエット・スキャンダル――超大物VIPの語るに耐えない醜聞 某レジャー産業社長の銀座豪遊録 黒塗りの社用車でクラブに乗り付け、人目も憚らずセクハラ三昧の社長。有名人 との交遊を鼻にかける悪評ぶりに、関係者たちからは怒りの声が――。

哲学者・適菜収の社会時評「読まずに言うなよ!」(8) ゲーテが嘆いた時代よりも愚劣極まりない現在の日本
(『ゲーテとの対話』エッカーマン著)

"元"批評家・更科修一郎の「時代観察者の逆張り思考」(8) 文化を貪り喰った中毒者たちの「ビートたけしの所属事務所騒動」

上杉隆の「予定"不"調和ニュース」(8) 遅きに失した日本の「放送と通信の融合」

外国人特派員記者インタビュー(8) 米ラジオ「NPR」韓国・日本支局長 エリース・フー

月刊「芸能"裏"情報」(8) ――ワイドショー・女性週刊誌の舞台裏

国会議員秘書のヒショヒショ話(8) ――永田町秘書が「見た、聞いた、書いた」

横田由美子の「現代官僚生態学」(8)

ルーペ要らずの虫めがね!

著者インタビュー 鳥集徹『医学部』

担当編集者の「自薦」ブックレビュー

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発売日:2018年4月2日

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総力特集

ルノーvs.日産「ゴーンの背信」 ゴーンの事情と日本人経営トップたちの角逐で迷走

日本製造業の在り様を激変させたカルロス・ゴーンが日産トップに就任して、来年で20年を迎える。種々の批判を受けながらも、長きにわたってその地位を守ってこられたのは、その実績に加えて、フランス経済界で培ってきた、老獪とも言えるキャラクターに拠るところが大きい。ところが、その前に日産の親会社で、自身がCEO(最高経営責任者)を務めるルノーの筆頭株主である仏政府が立ちはだかっている。一時はルノーと日産の経営一体化を求める仏政府に反旗を翻したが、ここにきて一転、トップ続投が決定――。背後には、ゴーンの事情と背信があった。

袋とじレポート 日産 カルロス・ゴーン会長&志賀俊之取締役「新あの人の自宅」 じわじわと仏政府・ルノー連合に主導権を握られつつある日産自動車。生き残るためなら何でもするマキャベリズムを発揮したのか、仏政府側に付いたとみられるカルロス・ゴーン会長とゴーン会長の"日産監視役"とされる志賀俊之取締役。日産の行く末を左右する2人のご自宅を拝見する。

組織・組織人の内幕に迫るZAITEN REPORT

追放された創業家「大社家」の怨念渦巻く 日本ハム「セクハラ社長解任」の背後 前代未聞の醜聞である。現役社長の末沢寿一氏が社外セクハラの末に会社を追われた日本ハム。しかし、同社の歴史を紐解くと、創業家と主流派・食肉部門の暗闘があった。そして、放逐されたはずの2代目社長、大社啓二氏が社内に残留する不可思議。 ジャーナリスト 幅 耕平

UACJを追い詰める古河電工「アメフト社長」の爆走 アルミ圧延最大手のUACJの「3人代表制」人事に異議を突き付けた筆頭株主、古河電工。筋悪人事と見る向きが多い一方、猪突猛進する古河電工・小林敬一社長に疑念の声も上がる。 ジャーナリスト 喜連川 純

夫妻の名を冠す30億円ハコモノを母校に寄贈 ぐるなび滝会長「寄付」に酔う自己顕示欲 顧客である飲食店の不調と競合の台頭により、株価の低迷が続くぐるなび。そんな折、滝久雄会長が巨額の寄付を発表。株主感情としては「そんなこと、やってる場合か」ではないか――。 本誌嘱託記者 小野寺 茂+小誌取材班

日立「英国原発輸出」に日本政府の"至れり尽くせり" 中西宏明会長の経団連会長内定と軌を一にして決定した日立の英国原発建造計画への日本政府保証。しかし、オールジャパンの原発輸出は"いい面の皮"である上、日立自体もリスクヘッジ済みだ。 ジャーナリスト 小鹿蕃美

安倍・黒田に降ったプロパー副総裁に旧主流派の憤怒 日銀「雨宮副総裁」に生え抜きの暗闘 大方の予想通りに決まった日銀・黒田東彦総裁の続投。その一方、副総裁には日銀生え抜きの雨宮正佳理事に決定した。しかし、その融通無碍の処世術に日銀内部では"近親憎悪"が高まっている。 ジャーナリスト 北野昌夫

日本版電子決済に中国アリババを招く危険 みずほ佐藤会長「Jコイン」売国の密謀 代表権を返上し一線から退いたかに見える佐藤康博みずほFG会長だが、然に非ず。マスコミへの登場を加速するばかりか、IT分野でも孫正義や中国アリババの掌で踊り続けている。 ジャーナリスト 真野響介

みずほ「IT担当専務」面従腹背の"出世双六" この4月に常務から専務へと昇格したみずほFGのデジタルイノベーション責任者、山田大介FG専務。佐藤康博会長が血道を上げるIT分野を統括するが、その評判たるや......。 ジャーナリスト 小栗俊二

財務担当者必読!上場企業100社の財務諸表分析から見えてきた―― 監査法人の"欺瞞"を撃つ「粉飾発見プログラム」が完成! これまで13年にわたり粉飾決算の分析を行ってきた筆者が、ITを駆使して財務諸表の分析を開始した。すると、上場企業100社の分析結果からは驚愕すべき事実が浮かび上がってきた。 会計評論家 細野祐二

企業研究連載

《集中連載》「傲岸の田舎電力たち」最終回 東北電力 "腰砕け"原田社長では「東電再建」の呪縛から逃れられない 大手電力4位の売上高、財務基盤も比較的良好で堅調な経営を維持してきた東北電力。しかし、3.11の余波は同社にも及び、官邸・経産省に巣食う「原発マフィア」は東電再建の具にすべく蠢動する。当の原田宏哉社長は反発を装うが、村役場体質が染みついた受け身の姿勢では虎口から脱することはできまい――。田舎電力の惨状を追った集中連載最終回。 ジャーナリスト 左右田哲平

「職場ウオッチング」(6) バンダイナムコ 2005年の経営統合から十数年。企業カラーの違うバンダイ、ナムコ両社の統合だったものの、「ナムコのレジェンド」石川祝男を会長に戴き、社内は牧歌的な雰囲気だという。その反面、エンターテインメント企業でありながら、次代を見据えた活力には乏しいとも。バンダイナムコの「職場の実際」をレポートする。 働き方改革総合研究所 新田龍

池本孝慈の「"超"広告批評」(7) 味の素――クレームで修正された「いただきます省略」CM

特集2

テレビ局「番組審議会」の実情

テレビ局に設置義務がある第三者機関が「放送番組審議会(番審)」である。しかし、その存在意義や活動内容は一般視聴者に余り知られてはいない。実際、公開されている番審の情報は極めて断片的であるといえる。あるメディア識者は番審をして「テレビ局の盲腸」であると評する。局からすれば「触れたくない厄介な存在」という形容のようだが、盲腸が「癌細胞」になる危険性はないのだろうか。番審の実情を探る――。

一部のテレビ局が番審の意義を風化させる 番組審議委員に求められる適格性 「放送番組審議会」は放送倫理の目付役か、それとも吠えない番犬に過ぎないのか――。一般視聴者の目からは見えづらい、「番審」の実態を追った。 ルポライター 古川琢也+小誌取材班

東京・大阪・名古屋民放キー局「番審委員」アンケート調査 「利害関係者」に番審委員の資格なし 日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ、読売テレビ、朝日放送、毎日放送、テレビ大阪、関西テレビ、中京テレビ、名古屋テレビ、CBC、テレビ愛知、東海テレビ各社の番審を徹底アンケート取材を敢行。そこから浮かび上がってきたのは、一部東京キー局での不可思議な番審委員たちの実像だった――。 小誌特集班

深層を抉るレポート「scopeZ」

金融庁が黙認し続ける横浜幸銀信組の「情実融資」 生計を一にしなければ親族企業にすんなり融資できる――。金融機関ではこれが罷通るのか。横浜幸銀信組では理事長決裁によるこうした融資案件が散見されるのだ。 ジャーナリスト 神野 涼

不祥事体質に改善の見込みなし 電通「下請け業者」切り捨ての所業 電通が新設する「建設業関連業務を統括する執行役員」。社員も聞き慣れない職務のようだが、この役職の設置には「過労死事件」後もコンプライアンスが改善しないことが背景にあるという。そんな中、電通受注のあるイベントで起こった"事故"をきっかけに、有力下請け企業が全面発注停止を受ける事態が発生していた......。 小誌嘱託記者 小野寺茂

ヤフー、LINEに移った元紙媒体出身者たちの苦悩 ネット転職の元新聞記者"死屍累々" 紙媒体の凋落が叫ばれて久しい中、ネットへと転身する若手記者・編集者が後を絶たない。しかし「隣の芝生は青い」の言の通り、新天地から聞こえてくるのは紙媒体出身記者の青色吐息――。 ジャーナリスト 古谷 円

安倍政権が進める「PFI法改正」の正体 自治体「水道局」が叩き売られる日 公共施設等の運営などを民間の資金や経営能力を活用して効率的に行うとされるPFI。安倍政権はその活性化を謳うが、先進地域の欧州では「再公営化」に逆戻り。騙されてはいけない。 ジャーナリスト 宮 外夫

袋とじ・連載 東京地裁開廷情報ピックアップ ――2018年2月13日~3月9日開廷の主な「民事訴訟」を一挙掲載(事件番号付き)。

深層連載第7回 捜査当局こぼれ話 【東京地検発】「リニア談合」大成は激怒、鹿島は社長が
【法務省発】失言前法務相になぜか擁護論浮上
【警視庁発】伊調馨パワハラ飛び火で火消しに躍起

袋とじ企画 今月の信用情報――危ない企業情報をマル秘報告

袋とじ企画 今月の一行情報――ちょっと早すぎるマル秘情報満載

ゴルフ・スポーツ

小樽カントリー倶楽部「私物化役員」から"糾弾"の狼煙 2度の日本オープンを開催するなど、北海道の名門コースとの誉れ高い小樽カントリー倶楽部。しかし、会員そして従業員からも経営陣の運営方式に疑問を持つ声が上がり、株主総会も異様なムードに包まれていた。 ゴルフジャーナリスト 宮崎紘一

ゴルフ場批評(7) バンコクゴルフクラブ「微笑みの国ゴルフで『メガネ先輩』にやられた!」

前田信吾"マエシン"のゴルフ場あれこれ(7) 増える「レシプロ契約」コース

玉木正之の今月のスポーツ批評(7) 「国民栄誉賞」に利用されるスポーツ選手

異論インタビュー

東京地検特捜部の歴史に汚点を残す「暴走」 「リニア談合」何が悪いんだ!? JR東海が発注したリニア新幹線工事受注を巡り、スーパーゼネコン4社を独占禁止法違反で起訴した東京地検特捜部。しかし、元東京地検検事の郷原信郎弁護士は「権力ヤクザの暴挙以外の何物でもない」と喝破する。リニア談合の核心とは――。 元東京地検検事・弁護士 郷原信郎

日本を「私物化」する安倍晋三首相を一刻も早く退陣させねばならない 安倍政権は人類が積み上げてきた民主主義を破壊しようとしている。国家を私有財産のように扱う感覚は絶対に許されない――。 上智大学国際教養学部教授 中野晃一

森友学園「公文書改竄」問題は日本の"闇"の核心だ 常軌を逸した財務省の愚行はなぜ行われたのか?  法が想定しない公文書問題はなぜ起こってしまったのか――。 長野県短期大学准教授 瀬畑 源

ZAITENの「企業倫理」を問う

顧客に「自社賞賛」を求める理解不能なサービス意識 日本財団・笹川会長が怒った植木JALのメッセージカード 本来なら顧客の不満やクレームをサービス向上に繋げるのが一般の企業感覚。ところが、植木義晴名でVIP顧客に送られたメッセージカードは、自社社員・サービスへの賛辞を求める内容だった。これに日本財団・笹川陽平会長がモノ申した!

糾弾連載 新クレーマーズレポート(7) TBS 早朝情報番組「はやドキ!」に「新聞一面塗り潰し」の怪

糾弾連載 新あきれた広報実話(7) TBS花岡薫広報部長 元テレビ記者の「名乗らない」倣岸対応

すかいらーく・ジョナサン定番メニューに"思わせぶり"な但し書き

フリュー「男女差別採用」ネット炎上でもダンマリの広報担当

総務省「人がいない本省ロビー」でテレビが付けっ放しの理由

東京新聞・有料検索サービスで同じ記事がいくつも出てくる理由

好評連載

巻頭新連載 この顔に気をつけろ!安倍晋三 "家内"が晒す写真で分かる「総理の家庭問題」

袋とじ 今月の怪文書 某財界誌で情報漏洩か 編集部に届いた手紙には、経営者のヨイショで知られる某経済誌からの顧客情報漏洩が疑われる内容が記載されてきた。ITベンチャー社長も関わるその顛末とは―。

袋とじ シルエット・スキャンダル――超大物VIPの語るに耐えない醜聞 政治家御用達の某キー局記者には壮絶な醜聞の過去があった。局をあげて揉み消しに奔走したものの、過去の過ちの火種は時を超えて致命的な大火事になりつつある――。

哲学者・適菜収の社会時評「読まずに言うなよ!」(7) 安倍政権を生み出した「知識人」の欠落
(エドワード・W・サイード 大橋洋一訳『知識人とは何か』)

"元"批評家・更科修一郎の「時代観察者の逆張り思考」(7) 瀕死の出版業界、黄昏の足掻き

上杉隆の「予定"不"調和ニュース」(7) 権力闘争の視点から読む「森友問題」

外国人特派員記者インタビュー(7) 英「AP通信」日本・韓国支局長
ケン・モリツグ

月刊「芸能"裏"情報」(7) ――ワイドショー・女性週刊誌の舞台裏

国会議員秘書のヒショヒショ話(7) ――永田町秘書が「見た、聞いた、書いた」

横田由美子の「現代官僚生態学」(7)

ルーペ要らずの虫めがね!

著者インタビュー 軽部謙介『官僚たちのアベノミクス―異形の経済政策はいかに作られたか』

自著紹介 今沢真『日産、神戸製鋼は何を間違えたのか』

担当編集者の「自薦」ブックレビュー