ZAITEN 2020年10月号

ZAITEN 2020年10月号
発売日:2020年9月1日

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特集1

武田薬品「そして誰もいなくなる」 社外取締役には"口止め"高額報酬、株主には過剰配当、
今度はカネで社員を追い出す断末魔――

昨年1 月、アイルランド製薬大手シャイアーを6 兆円超で買収、悲願の「メガファーマ」入りを果たした武田薬品工業。ところが、現下の有利子負債は5 兆円を超え、次々に資産を手放し、果ては「アリナミン」ブランドを抱える大衆薬部門まで売却することに......。それでもなお、社長のクリストフ・ウェバーがトップに居座っていられるのは、資産売却で得たカネでステークホルダー(利害関係者)たちを黙らせてきたからに他ならない。しかし、売り払うものがなくなった今、ウェバー武田は高額退職金をエサに社員たちの大規模リストラに着手した――。青目経営陣と、その走狗となる日本人役員たちに徹底的に破壊された、かつての無借金企業、武田の惨状をレポートする。

【連載】新あの人の自宅 武田薬品工業 クリストフ・ウェバー社長兼CEO

組織・個人の内幕に迫るZAITEN REPORT

今井尚哉首相補佐官が狙う"原子力回帰" 経産省「脱炭素」で電力再編の策謀 突如、旧式の石炭火力発電所の休廃止を促す方針を表明した経産省。「脱炭素」で地球温暖化対策に舵を切ったかに見えるが、然に非ず。その陰には、またも経産省出身の首相補佐官、今井尚哉の影が――。 ジャーナリスト 蜷川幸三

GoToを"自家薬籠"にしてもなお...... JTB「JR東日本に救援要請」シナリオ 日本交通公社を起源に持つ我が国旅行業界のガリバー、JTB。コロナ禍を受けた観光需要喚起のGoToトラベルキャンペーンで最も恩恵を蒙る会社だが、それでも経営危機は回避できない有り様だという――。 ジャーナリスト 弓削真二

"四半期初の赤字決算"発表当日に―― キヤノン御手洗「赤字決算」でも野球観戦 3度目の社長職に返り咲いたキヤノン会長の御手洗冨士夫。しかしコロナ禍が直撃、四半期ベースで初の赤字決算に沈んだ。そんな赤字決算を発表した同夜に、御手洗本人の姿は東京ドームにあった。 本誌ガバナンス問題研究会

消えた"実力者に迎合するトップ" 三菱自動車「益子会長」16年目のトンズラ 経営体制が変わろうとも、三菱自動車にしがみついてきた男が突如、会社を去った......。会長の益子修のことである。しかし、益子が三菱自に遺した傷はあまりに深い。 ジャーナリスト 幅 耕平

"店舗軽視"に取引先も見捨てる―― 三越伊勢丹「謀反人」杉江社長のジリ貧 EC傾注と日本橋三越への家電量販店ビックカメラの誘致......三越伊勢丹の経営が迷走している。17年のクーデターで社長に成り上がった杉江俊彦だが、コロナ禍以前に打つ手を失っているようだ。 ジャーナリスト 本所吾人

安倍との同時退任説を退け"歴代最長総裁"を狙う―― コロナで慢心「黒田日銀」に人事抗争 物価上昇の目標も達成できず、デフレ脱却失敗の戦犯となっていた総裁の黒田東彦が一転、コロナ禍の国難に立ち向かう救世主と持て囃されている。しかしその陰では、有力OBたちが黒田一派の追い落としを狙う――。 ジャーナリスト 北野昌夫

財務省「元安倍首相秘書官」端パイ退官の舞台裏

東芝株主総会で「ゴールドマン・サックス」が暗躍

金融庁「壮絶パワハラ」に晒された女性幹部

米国みずほで日本人を「コロナリストラ」

住友商事子会社で「パワハラ自殺未遂」発生

コロナ禍でも社員に飲み会を指示するつくばエクスプレスの「異常」な組織体質

《連載》「職場ウオッチング」(35) ホンダ 組織名だけはクルクル変わる"ホンダイズム"は過去のもの 働き方改革総合研究所 新田龍

《連載》池本孝慈の"超"広告批評(36) ソフトバンク 時代錯誤が甚だしい「実写版ドラえもん」CM

《連載》今月の怪文書 コロナ禍に便乗し荒稼ぎする国立大学教授 編集部に寄せられた告発文には、有名国立大学の教授たちが「産学連携」の名の下に、企業と巧妙に〝癒着〟し、私腹を肥やしている実態が記されていた――。 

《連載》シルエット・スキャンダル――VIPの語るに耐えない醜聞を影画で報告! 大学トップの"ダブル不倫"疑惑 妻があるにもかかわらず、学内の理事とダブル不倫に勤しむ大学トップ。二人のただならぬ関係は学内では周知の事実ながら、権力を恐れて見て見ぬふりとか――。 

深層を抉るレポート「scopeZ」

公序良俗を乱し、射幸心を煽る広告が垂れ流される異常 宝くじ・ボートレース「有害CM」を中止せよ 本来ならば極めて高い公共性、倫理観が求められるはずの「公営ギャンブル」のCMが暴走している。営利目的のため、確信的に有害CMを撒き散らす組織に「自主規制」など期待してはいけない――。 本誌ギャンブルCM問題取材班

桜を見る会、河井夫妻事件、そして国会召集拒否まで "無法の首相"安倍晋三を捕まえろ! 「安倍晋三を逮捕せよ」――。これは、安倍のやってきたことをひとつひとつ検証していけば、決して暴論ではない。たとえ現職の総理といえども、捜査機関の判断ひとつで訴追される可能性があるのだ――。 ルポライター古川琢也

"印象操作"に縋る悪手 文科省局長汚職「東京地検特捜部」無理筋のシナリオ 文科省元局長、佐野太被告が東京医大に便宜を図った見返りに、大学側は息子を不正合格させたとされる贈収賄事件。第2回公判では被告らの会食の様子の隠し録音が法廷で流され、東京地検特捜部の牽強付会なシナリオが却って強調される結果に......。 ジャーナリスト 大田和博

"虚飾の女帝"小池百合子の仮面が剥がれた「排除」発言 自らの失言で一度は苦渋を舐めたものの、今年7月の都知事選挙では366万票余りで再選された小池百合子。虚飾に満ちたその「素顔」を、天敵であるジャーナリストが語る――。 フリージャーナリスト 横田一

新型コロナ禍で浮き彫りになった「日本医師会」という病巣 一向に終息の気配がない新型コロナウイルスだが、この新種の病は、日本社会に根付いた「利権」という名の"癌"の存在を改めて浮き彫りにした――。 元国税調査官 大村大次郎

奈良県知事vs.県医師会「医療予算」の代理戦争

光文社労組で浮上した「不正経理」疑惑

Jトラスト大株主に藤澤会長の"怨敵"が登場

素行不良の下請けに頭を抱える新日本建設

上野学園大学「突然の大学廃止」の裏事情

深層連載第37回 捜査当局こぼれ話 【法務省発】 感情的な森法相肝いりの刷新会議は「前途多難」
【東京高裁発】 高裁裁判長の「置き土産」は白黒つけぬグレー判決
【警視庁発】 5カ月に及ぶ「禁酒令」若手からは歓迎の声も

袋とじ連載 今月の信用情報――危ない企業情報をマル秘報告 ――ガイア 他

袋とじ連載 今月の一行情報――ちょっと早すぎるマル秘情報満載

ゴルフ・スポーツ

商品が購入できないJGTOのオンラインショップ ゴルフ問題取材班

タケ小山のゴルフ言いたい放題(19) ゴルフ活性化のためにパブリックコースを増やせ

ゴルフ場批評(36) 真名カントリークラブ真名コース 景観台無しの市民プールのような池

前田信吾"マエシン"のゴルフ場あれこれ(36) 豪州サンドベルトの〝セブンスターズ〟を彷彿させる
ゴルフ天国「新潟」の日本海CC&紫雲GC

玉木正之の今月のスポーツ(35) 運動部は"軍隊"ではないことに気付かないと「体罰」はなくならない

ZAITENの「企業倫理」を問う

《糾弾連載》新クレーマーズ・レポート(36) オートバックス 二度とやりたくない「最悪の車検整備」フルコース カー用品業界でトップシェアを誇るオートバックス。そのような大企業が運営する店舗で町の自動車整備工場よりも酷い車検サービスが行われているらしい――。

購入権を得ても「マスクが買えない」トラブル発生! ミズノ「新型マスク」ネット販売で大コケの理由 いまやマスク着用は社会の常識となり、みながより高機能なマスクを求めている。そんな中、水野社長本人が指揮を取り"新型マスク"販売に乗り出した。しかし、出だしからシステムトラブルで大失敗――。 本誌マスク問題取材班

松屋銀座 コロナ禍でも"濃密状態"の「ミッフィー展」 イベントがめっきり減ったコロナ禍で、大盛況の「ミッフィー展」。"密避け"完全予約制を謳っているが、会場は超満員の"濃密"状態。これを"コロナ対応"と呼んでいいのか?

日清製粉グループ本社「粉をかぶった」大看板を放置するワケ 「日清製粉の本社の大看板が粉がかかったようになっている」との情報定常が。一体この会社に何があったのだろうか?

幻冬舎 ハダカ自慢の経営者たちが共演する雑誌「ゲーテ」のキモい広告 7月27日の日経新聞に掲載された雑誌「GOETHE」の新聞広告。大企業の経営者たちがハダカで青筋を立て、ロングブレスをやっていて異様な空気を醸している。これは、キモすぎる!

《糾弾連載》新あきれた広報実話(36) オートバックス「読者の声」を疑る回答文

《新連載》怒りのレビュー(1) 大阪ミシュラン星割烹の"押しつけ"店主 グッと堪えても堪え切れない、あの商品、あの接客......。本誌がその憤懣、晴らします!

好評連載

人気巻頭連載 澤井健のZAITEN戯画(26) 河井克行&案里夫妻の「権力の階段」

古谷経衡の憂国コラム「ダマすワル・ダマされるアホ」(25) ――数十秒の動画を利用するワルと洗脳されるアホ

〈元〉批評家・更科修一郎 時代観察者の逆張り思考(36) ――反共オタサーの姫が「民主の女神」となる国

哲学者・適菜収の「個人tekina体験」(16) ――新型コロナ危機で発生したデマゴーグ「イソジン吉村」

上杉隆の予定不調和ニュース(36) ――差別反対を訴える人たちによる差別に反対しよう

岡田憲治・専修大学教授の「所詮、政治はゼニとカネ」(12) ――そもそもF35爆買いは「命の選別」じゃないのか?

外国人特派員記者インタビュー(36) ――新月通信社代表 マイケル・ペン記者

「ルーペ要らずの虫めがね」 ――プロゴルファー・タケ小山氏がアマチュアに大敗!

国会議員秘書のヒショヒショ話(36) ――退陣前はこんなもの

著者インタビュー 住吉雅美『危ない法哲学』
――日本社会に必要なのは異論を持ち続ける「アナキズム」