ZAITEN2021年10月号
大丈夫?
西武園ゆうえんち 緊急事態宣言であきれた 「どんちゃん騒ぎCM」
カテゴリ:
緊急事態宣言が発動され、都心部では夏休みでも旅行にも行けず、田舎にも帰れず、家でテレビばかり見て外出を自粛せざるを得ない状況が続いている。そんな中、テレビをつけると、「西武園ゆうえんち」のプールのCMがやたらと流れている。
〈コロナ禍でレジャー施設は軒並み自粛をしているのかと思っていましたが、どうも西武園ゆうえんちだけは別のようですね。CMがテレビで流れるたびに子どもたちが「西武園ゆうえんちのプールに行きたい~」と言うので困っています。外出を自粛しなくてはいけないのに、CMで客を呼び集めるのはやめて欲しい〉(読者のメールより)
西武園ゆうえんちは、西武ホールディングス傘下の遊園地だが、コロナ禍にもかかわらず、5月には開園70周年記念事業として100億円を投じたリニューアルを終え、緊急事態宣言も物ともせずCMを流し続けていたのである。
「ド迫力のニッポンの夏を叫ぼう。」というこのCMでは、プールの中で子どもも大人も水鉄砲を撃ち合ってはしゃいでいる。ステージ上では和太鼓を打ち鳴らしてお祭り気分を盛り上げ、そして、夜には花火大会まで―コロナ禍のこのご時世にこれはない。
さらに公式ツイッターでは「大水合戦」というショーの様子が流されていた。プールの中央のステージ前に客を呼び集め、密状態の中、どんちゃん騒ぎを繰り広げている。ソーシャルディスタンスも、マスクもあったもんじゃない。もちろん、プールの中は全員〝ノーマスク〟だ。最近は子どものコロナ感染も増えているというのに何を考えているんだ!
......続きはZAITEN10月号で。
関連記事