ZAITEN2025年08月号

「品プリ」も売却対象にする

西武HD「資産売却」の仰天〝タコ足〟商法

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 コロナ禍で資金繰りに苦しみ「不動産回転型ビジネス」という名の〝資産切り売り〟に舵を切った西武ホールディングス(HD)。今年2月に売却した赤坂プリンスホテル新館(赤プリ、東京都千代田区)跡地のビルの売却益で2025年3月期の純利益が前期比9・5倍に急増し、経営陣は次の一手として「品川プリンスホテル」(品プリ、同港区)の売却検討を表明。昨年5月に西武株取得が明らかになったアクティビスト(物言う株主)の影がちらつく中、「タコ足喰い」の懸念が一段と強まる。

都合のいい言い回し

「『東京ガーデンテラス紀尾井町』を4000億円で流動化し、新たな一歩を踏み出す年になりました」。5月14日に西武HDが開いた決算説明会。社長の西山隆一郎(60)は昨年公表した「西武グループ長期戦略2035」と「中期経営計画2024〜2026年度」の初年度の成果をこう語った。

 東京ガーデンテラス紀尾井町は、1983年に開業した赤プリの跡地再開発で16年7月に誕生したオフィス、ホテル、商業施設、集合住宅が併設された複合ビル。永田町に至近の超一等地の物件に、米投資ファンドのブラックストーン(ニューヨーク)が付けた値段が約4000億円。西武HDの公表資料によると、帳簿価格は約1396億円で、売却益は約2604億円に達した。

 この超大型物件売却が25年3月期の決算を激変させた。「不動産回転型ビジネス」を主力事業に位置づけたことで赤プリの売却は営業収益(売上高)、営業利益に計上される。その結果、営業収益は前期比89%増の9011億円、営業利益は同6・1倍の2927億円と急増。

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