ZAITEN2025年08月号

誰も石破と心中するつもりはない

【特集】「令和のコメ騒動」で焼け太る農林族

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石破農政改革をあざ笑う「農林族とJA」

「(減反政策見直しによる)コメの増産を訴えて、『最低の農相』と言われたが、今こそ、それをやっていかなければならない」。首相の石破茂はこう公言し、コメをはじめとした農政改革に強い意欲を見せている。2008~09年に麻生太郎内閣で農相を務めた際は、コメの生産調整見直しや大規模農家への農地集約化など改革プランをぶち上げたものの、「米価下落を招いて農家を苦しめるつもりか」などと猛反発した自民党農林族議員や農業協同組合(JA)グループから袋叩きに遭い、あえなく頓挫した。それだけに石破は「『令和のコメ騒動』を奇貨として、16年越しの農政改革に再びチャレンジしたいとの思いを募らせている」(官邸筋)という。  

 だが、コメ利権で強固につながる農林族・JA・農林水産省の「鉄のトライアングル」は微動だにしていない様子。少数与党政権で党内基盤も脆弱な「最弱首相」を見下し、「恥の上塗りに終わるだけ」(JA関係筋)とあざ笑う声さえ漏れ聞こえる。それどころか石破が唱える「コメ増産」を逆手にとって、農業利権を拡大する「焼け太り」さえ狙っているというから狡猾極まりない。

「触らぬ神に祟りなし」

「消費者に安心していただける価格でコメを提供するとともに、生産性向上を通じてコメの安定的な供給を実現することが重要だ」  

 6月5日に首相官邸で開かれた「米の安定供給等実現関係閣僚会議」の初会合。首相の石破は昨夏以来続くコメの品薄状況や価格高騰に言及しながら、農相の小泉進次郎をはじめ財務、経済産業、総務、国土交通などの各大臣に抜本的な安定供給策を検討するよう指示した。店頭に並ぶコメの品不足の一因ともされる流通の目詰まりなどを検証するとともに、コメ増産に向けた生産基盤強化のあり方などを議論し、1年かけて農政改革プランを練るという。

......続きはZAITEN8月号で。

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