ZAITEN2025年08月号

昭和のスター訃報にまつわるマスコミ裏話 ウェブ記事から消える●●ネタ、芸能人ギャラ事情

特ダネ記者「放言座談会」

カテゴリ:インタビュー

 昭和の国民的ヒーローで〝ミスタープロ野球〟こと読売巨人軍の終身名誉監督である長嶋茂雄がついに死去しましたね。

 6月3日に89歳で亡くなったことが同日報じられました。

 訃報を報じるテレビ番組では、コメンテーターが「またひとつ、昭和が終わった」と話していたのが印象的でした。

 その文脈で言うと若い奴らは知らないだろうが、本当の昭和の終わりに前後した石原裕次郎、美空ひばりらの死去は、まさに時代の終わりとして象徴的だった。その後も往年に活躍した人物が死ぬたびに〝終わって〟きたのが、昭和という時代。

 確かに令和の世になっても、昭和を終わらせられないのが日本人と言えるかも。

葬儀の〝報道規制〟

 そんな、また昭和という時代を終わらせたミスターの通夜、告別式が行われたのが6月8日。

 どうやら〝大手町〟が報道各社に対して自粛要請を事前に出していたようで、様子を取材したのは実は大手町のみ。

 普段のマスコミなら、そんな自粛要請など歯牙にもかけず、蹴って当然。全社、葬儀会場の外で参列者である球界の大物OBら、関係者の囲み取材を慣行しそうなものですが。

 今回に限っては、葬儀場には週刊誌も含めてどこの社もいなかったようですね。

 無駄にハレーションを生んで、大手町の機嫌を損ねた結果、告別式の様子の写真提供を受けられないなんて事態になれば、目も当てられないからなあ。

 そもそも、〝最強法務部〟相手に揉めて、それこそ訴訟沙汰になりかねないという恐怖心があったのかもしれません。

 訃報そのものではないが、大手町の系列局で放送された追悼番組の内容には、某フリーアナウンサーがミソを付けていたな。

 自身のYouTubeチャンネルで「現役時代の映像が少なすぎる」と不満爆発させていましたね。確かに往年のファンが見たいのは現役時代の「4番サード長嶋」でしょうね。

......続きはZAITEN8月号で。

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