ZAITEN2023年04月号

社内で権勢を振るう「フリーランス」の謎

無印良品でユニクロ出身社員が〝役員ヅラ〟

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「無印良品」のほか、同店の海外ブランド「MUJI」など、国内・海外に1000店以上を展開する良品計画。セゾングループである西友のプライベートブランドとして1980年に出発し、グループの解体後も西友出身者が歴代社長を務めてきた同社において、2021年9月、「ユニクロ」の運営会社であるファーストリテイリング(ファストリ)出身の堂前宣夫が社長に就任して、当時は大いに話題となった。

 衣料品販売に関してライバル関係にあるユニクロと無印だが、新型コロナ感染拡大初期の2020年8月期決算において、両社の明暗は大きく分かれた。

 ファストリは同期下半期の売上が前期比21・8%減の8003億円(通期では2兆88億円)となったが、営業利益、当期利益ともに黒字は確保し、通期では営業利益1493億円、当期利益903億円を計上。ダメージを最小限にとどめることに成功した。

 その一方で、良品計画は同じく2020年8月期(6カ月の変則決算)の売上が前年同期比17・2%減の1789億3300万円と、減収幅こそファストリより小さかったものの、欧米の不採算店を中心に140億円あまりの減損損失を計上。最終損益で169億円もの赤字計上を余儀なくされたのである。

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