ZAITEN2026年10月号
拓殖大学教授 富坂 聰
【著者インタビュー】『おそるべき「中国一強」時代』拓殖大学教授 富坂 聰
カテゴリ:インタビュー
おそるべき「中国一強」時代
小学館新書/¥1000+税
とみさか・さとし―ジャーナリスト。拓殖大学海外事情研究所教授。北京大学中文系中退。北京中枢の内部情報から在日中国人犯罪まで、現代中国問題に精通する。1994年に『「龍の伝人」たち』(小学館)で21世紀国債ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞を受賞。おもな著書に『それでも習近平政権が崩壊しない4つの理由』(ビジネス社)など多数。日中問題のスペシャリストが論じた〝中日問題〟として『人生で残酷なことはドラゴンズに教えられた』(小学館新書)も話題。
経済強国化が止まらない 中国の経済政策の正体
―米中2大国によって世界秩序が作られようとしています。
両国に関して何より注目すべきは、産業分野におけるAI覇権のゆくえです。技術力、発展のための資金力において、米中に敵う単一国家はありません。そして人類の文明の発展に目を向けると、もはやAI抜きに語ることは出来ません。文字通りAIの覇権を握ったものが、次の時代の〝世界の王〟たる存在になるでしょう。『おそるべき「中国一強」時代』(小学館新書)は、中国が目指す経済強国の現在地について、現地ルポを中心に紹介したものです。
コロナ禍の対応をめぐって習近平の強権的なやり方は国内外から批判を受けました。しかし、パンデミックへの対応と同時進行で推し進めてきた産業政策が、新興国家たる中国の強靭な土台として現在では機能しています。再生可能エネルギーによる電力供給システムを中心としたエネルギー政策、次世代通信網の普及、EV、自動運転、AIの開発といった最先端産業に繋がっているのです。
本書で詳しく解説していますが、たとえばエネルギー分野でいえば、中国はかつて火力発電大国でした。
......続きはZAITEN10月号で。








