ZAITEN2026年10月号

【企業倫理】

THE TOBACCO「実在しない商品」の広告で〝利用者困惑〟

カテゴリ:クレーム・広報

 2019年に設立されたスタートアップ企業コソド(本社・東京都中央区)が、全国309カ所で運営する喫煙所「THE TOBACCO」。無料で利用できる施設だが、施設内に日本たばこ産業(JT)など、他企業の広告を掲示することで得られる収入と、設置されている飲料自販機の売上により運営されている。また、初期費用の多くを全国の自治体の助成を受けて調達しており、千代田区からは25年度に825万円の助成を受けている。  

 煙草を吸える場所が昨今ますます減り、不便を忍ぶ喫煙者にとってはありがたい存在だが、そのTHE TOBACCOで掲示されている、ある「広告」に関して、本誌に寄稿するライターのひとりから情報提供があった。

〈先日、都内某所にあるTHE TOBACCOを利用したところ、施設内の飲料自販機に、「MARK TWAIN」という見慣れないタバコ銘柄の広告が掲示されているのが目に止まりました。 「むしろ、女たちのために。」という、昭和50年代に松方弘樹が出演していた電気カミソリの広告コピーを丸パクリしているのは気になりましたが、高校時代にマーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』を読んで感銘を受けた身としては無視できる商品名ではありません。

 まずは一度試してみたいと思い、休日に近所のコンビニやタバコ専門店数店を回り探し求めたのですが、不思議なことに、どこで尋ねても「ウチでは扱っていない」というのです。狐につままれたような心持ちのまま、後日「THE TOBACCO」を再訪し、商品の広告を改めて眺めていたところ、広告の下の方に、〈尚、こちらの商品は実在しておりません〉という断り書きがあるのに気が付きました。要は「ウソ広告」だったのです。

 運営企業にすれば一種の「お遊び」のつもりなのでしょうが、広告の掲載場所そのものが自販機の取り出し口近く、しかもその最下部に書かれている注意書きとなると私の膝あたりの高さなので、屈んで目を近づけでもしないと目に入りません。いくらなんでも広告の出し方が不親切なのでは。探し回った時間を返して欲しいです〉

......続きはZAITEN10月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

明治「脂肪0」で〝誤認〟を誘うパッケージ

科学技術振興機構(JST) 文科省に〝完全まる投げ〟広報

スーパー「バロー」〝お題目〟だけは立派な旧態依然のリサイクル意識

THE TOBACCO「実在しない商品」の広告で〝利用者困惑〟

東京メトロ 迷惑行為の焦点ぼかす「注意喚起ポスター」

西武鉄道 便利そうで不便な「チケットレスサービス」

ニフコ・シモンズ 親会社社長への質問状送付で傲岸不遜な対応が一変

JCOM・KDDI 〝子が子〟なら〝親も親〟の広報体制

JCOM「情報漏洩対応」にアクセス集中で利用者激怒

キリン 大谷翔平を〝いじわる〟演出するCМ