ZAITEN2021年10月号

酷すぎ!

洋服の青山 通行人も驚く閉店店舗の "バラバラ"のマネキン

カテゴリ:クレーム・広報

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閉店店舗に放置されたマネキン群

〈横浜西口の「THE SUIT COMPANY」(青山商事)が、7月に閉店しましたが、引き払った店舗内には、マネキン人形が手足をもがれたバラバラの状態でずっと放置されており、コロナ禍の駅前の寂れて荒んだ空気を助長しているかのようです。  道行く人たちがその様子を見て「キャー!」と悲鳴を上げたり「えっ? コロナ禍で潰れた?」「バラバラ殺人事件?」などと話しているところを、私は毎日眺めていますが、いつになったら片付けるつもりなのでしょうか。青山商事は、マネキン人形の扱いが酷すぎると思います〉(読者のメールより)

 現地を取材した。この閉店店舗は、横浜西口で一番人通りの多い一角にあった。閉店しても看板や外装はまだ残っているため、誰が見ても「THE SUIT COMPANY」の店舗だと分かる。ウインドウにはシャッターが下ろされておらず、閉店後のガランとした店の中が外から丸見えだ。

 問題のマネキンたちは、なぜか通りに面したショーウィンドウに無造作に何体も集められ、見てくださいと言わんばかりに放置されていた。腰から真っ二つに解体されたマネキンが、無残な状態でひっくり返っていたり、真っ白な手が何本も床に落ちていたりと、まさにバラバラ殺人事件である。

 マネキンとはいえ、自分たちの店の商品を着せていた人形をこのように雑に扱うなど、1部上場の大手衣料品販売企業の"品格"が露わになろうというもの。  

 この件について、青山商事広報部の長谷部氏に聞いたところ、「店舗は7月4日に移転のため閉店しました。その後、マネキンを店内側道ウインドウに集約していました。マネキンは劣化状態を判断し、転用分と廃棄分に分けて運用しておりまして、今回の旧店舗に集約されていたものは、すべて廃棄する予定のものでした」と語った。

 長谷部氏は、マネキンを腕、上半身、下半身に分けて「集約」し、床・台などに「置いていた」と説明。しかし、道行く人には人形が〝バラバラ殺人〟のような無残な状態で潰れた店にただ放置されているようにしか見えず、周囲にも不気味な雰囲気を漂わせていた。

......続きはZAITEN10月号で。

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