ZAITEN2025年06月号
賞金総額は、オークションが想定を下回ったとして2億円に半減
男子プロゴルフ「前澤カップ」の品の無さ
カテゴリ:スポーツ・ゴルフ
話題性を狙ったのか、それとも奇抜さで目立ちたかったのか。突飛な試合形態で注目を集めている男子ツアー新規大会「前澤杯 MAEZAWA CUP」(4月24日~27日、千葉県・MZ GOLF CLUB)である。
だが、その内容は奇抜さを通り越して、下品で、あざとさだけが目立っている。
それは大会のどぎつい色彩のポスターにも象徴されている。主催者のカブ&ピース社長の前澤友作氏の得意気な笑顔を中心に、その周りに石川遼などの人気選手、そして後方に派手な衣装と顔立ちの若い女性が9人並んでいる。
キャッチフレーズも何やらにぎにぎしい。〈ラウンドガールが全組に帯同!〉〈プロアマ参加チケット100万円で販売!〉〈最大10日間! プロアマに1000人以上参加!〉〈男子国内ツアー初! 最大2週間開催!〉
そして、その下に〈盛り上がっていきましょう、ファーーー!〉とある。これだけ見ると、ゴルフトーナメントというより、ボクシングやプロレスなどの興行と勘違いしそうだ。 また、大会紹介コーナーでは合計87名の若いラウンドガールの写真を公開。まるでキャバクラ嬢パネル紹介かと錯覚してしまう。 だが、これだけならまだご愛敬で済むが、あざといのは前代未聞の試合形式だ。
まず、トーナメントに付随するプロアマ大会(4月14日~23日)だ。何と出場希望のアマチュアに1組100万円(見学者3名を含む計6名)で販売し、オークション形式で帯同するプロを指名することもできるという。人気のある石川遼は即決で500万円で落札されたというから驚きだ。
......続きはZAITEN6月号で。