ZAITEN2025年06月号

【企業倫理を問う!】

日立「〝リコールレベル〟の洗濯機」

カテゴリ:クレーム・広報

 2009年に当時の国内製造業最大の巨額赤字を計上し、経営危機に陥った日立製作所は、総合電機メーカーからIT企業へ業態転換し、21年に小島啓二氏が社長に就任して以降、3年間で時価総額が3倍に引き上がるなど経営危機を乗り切り躍進。

 今年の4月1日には「デジタル事業の申し子」と称される徳永俊昭氏が新社長に就任し、全事業の「デジタル戦略を強力に推進する」という方針を示している。  

 そんな日立の洗濯機について読者から情報提供があった。

〈日立のドラム式洗濯機を使用しているのですが、洗濯するたびに「槽洗浄のお知らせランプ」が点灯しています。この洗濯機は1カ月に1回のお手入れでOKとあるので、点灯しっぱなしはおかしいと思いお客様窓口に電話しました。するとオペレーターから「出張して点検しないと正確な状況は判断できない。ただ保証期間が過ぎているため、出張点検費の5830円はメーカー過失の故障でなければ自己負担になる」と案内されました。修理費はまた別です。

 23年11月の購入なので保証期間外でもあり、出張依頼を躊躇してほかに方法がないか質問すると、オペレーターが「実は......、無償で出張点検にする方法がある」と切り出しました。曰く、「ある型の洗濯機の乾燥機能について乾かない、乾きが悪いという苦情が殺到しており、苦情専用のフリーダイヤルが開設されている。今回の苦情だけでなく「乾きが悪い」と申告すればメーカー過失かの判断なく出張点検は無償で、修理費も無償になる」とのことでした。  

 結局、メーカー過失の不具合だとわかり無償で修理もしてもらいましたが、洗濯機の性能について不安が残りました〉(読者からのメール)

不具合の記述なし

 読者の洗濯機には乾燥に関する不具合はなかったようだが、「苦情が殺到」と聞けば不安を感じるのも無理はない。  

 読者の洗濯機は「ビッグドラム(BD―SX120J)」で、高速風&大風量でシワを伸ばしてしっかり乾燥する「らくはや 風アイロン」という乾燥機能をウリのひとつにしている。編集部で読者が案内されたフリーダイヤルを確認したところ、「ドラム式洗濯乾燥機(BD―STX130J/BD―SX120J)をご愛用中のお客様へ 本体ソフトウェアのアップデートのお知らせ」という特設サイトに辿りついた。

......続きはZAITEN6月号で。

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