ZAITEN2025年06月号

【企業倫理を問う!】

ベルーナ「独裁経営者」のズレた企業倫理に唖然

カテゴリ:クレーム・広報

 年商2000億円超のカタログ通販最大手ベルーナは、昨年9月、事業再編を公表。多角化経営を強化し、異業種の不動産・ホテル事業を拡大させていく方針だ。  

 そんな過渡期を迎えた企業に密着したテレビ東京の番組『ガイアの夜明け』について、読者から以下のようなメールが届いた。

〈先日、『ガイアの夜明け』でベルーナの密着取材が取り上げられていました。ホテル開業における創業社長のワンマン経営ぶりに、企業コンプライアンスの遵守を疑いました。あれだとブラック企業だと宣伝しているようなものです〉(読者のメールより)

 読者が指摘するのは、今年3月21日に放映された「ビジネホテル戦争2~異業種からの刺客~」という放送回。メールにあった創業社長とは、安野清代表取締役社長のことである。

 編集部でも番組を視聴したが、同社が新たに建設した「札幌ホテルbyグランベル」の開業日を1カ月半も前倒しするという社長からの難題に、取引先や現場社員が振り回される様子は「ブラック企業」と評されても仕方ない内容であった。  

 同社は、2008年に発覚した「心身障害者用低料第三種郵便制度」の不正利用に続き、10年にインサイダー取り引きで社員が金融庁から課徴金納付命令を受けるなどの不祥事も起こしている。

......続きはZAITEN6月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

ベルーナ「独裁経営者」のズレた企業倫理に唖然

UCCジャパン「〝時代錯誤〟なカップコーヒー」

日立「〝リコールレベル〟の洗濯機」

ティファール「非常識に尽きる 社名を名乗らない代表電話」

レゾナックHD「メディアに応じて態度を変える広報」

大正製薬「消費者を混乱させる医薬品の新聞広告談」

Oisix「無料キャンペーン」でひっかけ勧誘

ティファール ボロボロでも「はがさせないステッカー」に不満

東京メトロ 食事のマナーが悪い動画を垂れ流す車内広告

カゴメ 消費者の声を軽視するトマトジュースの〝取れない〟ストロー