ZAITEN2026年8月号

令和のオイルショックで消費者を追い詰める「高市政権の愚策」と「石油大手の深謀遠慮」

【特集】エネオス宮田「石油危機で権力掌握」の死角

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目先の利益ばかりを追いかける展望なき経営体質

「原油高や国の補助金でかさ上げされた業績を、あたかも自分の手柄のように喧伝し、辣腕経営者のごとく振舞っている。旧東燃ゼネラル石油出身という格下の分際を弁えない傲岸不遜な態度が我慢ならない」。石油元売り最大手、ENEOSホールディングス(エネオスHD)社内では、旧日本石油出身者の間で社長の宮田知秀(1990年旧東燃)に対する怨嗟の声が渦巻いている。

旧日石への意趣返し

 エネオスHDは2017年、旧日石を源流とする業界首位の旧JXHD(当時の売上高8兆円)と、3位の旧東燃ゼネ(同2兆円規模)が統合して誕生した(当初はJXTGHD、20年にエネオスHDに社名変更)。ガソリン需要縮小で再編の嵐が吹き荒れる中、旧日石による旧東燃ゼネの吸収劇だった。統合後、HD副社長に就いた武藤潤(82年旧ゼネラル石油)ら旧東燃ゼネの有力者はほどなく経営中枢から放逐され、「旧日石のドン」杉森務(79年旧日石)の天下が築かれた。

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