ZAITEN2026年9月号

〝建築インフレ〟になすすべなし

西武HD「回転型ビジネス」の終焉

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「資産保有より経営効率」を掲げ、西武ホールディングス(HD)が手持ちの優良資産を売却し、その収益を次なる物件取得や既存施設の再開発に充当する新たな戦略を打ち出したのは2024年5月。同社首脳陣は「不動産回転型ビジネス」と喧伝した。あれから2年。同業者から「あまりに近視眼的」と冷笑された新戦略は案の定、早々に〝建築インフレ〟という大きな壁に突き当たっている。

リニア始発駅として注目

 5月14日、西武HDは27年2月28日に閉館し、新ホテルに建て替える予定だった「グランドプリンスホテル新高輪」(東京・港、以下「新高輪」)の営業を同年4月以降も継続すると発表した。戦後の11宮家の皇籍離脱(1947年)などに伴い、放出された旧皇族邸宅跡地を西武グループ創業者の堤康次郎(1889〜1964年)が買い取った。その中の1つ「新高輪」は旧北白川邸であり、隣接するグランドプリンスホテル高輪は旧竹田宮邸、柘榴坂(港区特別区道1051号線)を挟んで南側に立つ品川プリンスホテルは旧高輪毛利邸といった具合だ。

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