ZAITEN2026年9月号

「持株会社制度」不毛の30年

地方創生には程遠い〝地銀式〟持株会社

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ひろぎんHD、いよぎんHD...

 地銀の生き残りをかけた再編が加速している。  

 有力地銀同士が県境を越えて同じ持株会社傘下にぶら下がる形で経営統合。中核子会社の銀行は地域に根差したブランドをそれぞれ維持しながら、顧客基盤の拡大や資本の充実などを図るのが典型的なパターンだ。その背景にあるのは、人口減少による地域経済の縮小やインターネット銀行との預金獲得競争の激化などに対する強い危機感がある。

 そんな切迫した状況とは裏腹に、地銀界には広島銀行を中核とする「ひろぎんホールディングス(HD)」や伊予銀行(愛媛県)を中核とする「いよぎんHD」など、「おひとり様持株会社」(証券アナリスト)と呼ばれる異形のグループが存在する。  

 いずれも手間暇かけて持株会社を設立しながら、傘下に規模の小さな自前の子会社をぶら下げるだけで、一貫して他行との再編を頑なに否定してきた。「監督と執行の分離によるガバナンス強化」や「金融サービス業への脱皮」といった、いかにももっともらしい理由を掲げるが、企業価値の向上にどこまで役立っているかは疑わしい。

 金融庁や市場からの再編圧力をかわし、旧態依然とした「お山の大将」経営を温存するための〝方便〟に使われている感さえある。  

 ただ、そんな〝唯我独尊〟がいつまでも通用するだろうか。日銀の利上げによる「金利のある世界」への移行で預金残高や貸出残高など規模のメリットが収益の多寡に直結するようになったからだ。実際、今年3月には、「おひとり様持株会社」の代表格だった、しずおかFGが、2028年4月をめどに第二地銀大手、名古屋銀行と経営統合することで基本合意した。

......続きはZAITEN9月号で。

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