2020/12/04

ZAITEN本誌に寄せられた重大情報提供

「凄惨パワハラ」内部告発

カテゴリ:クレーム・広報

 本誌編集部には数多くの情報提供がもたらされているが、近年、パワハラ、セクハラといったハラスメント関連の告発がつとに増えている。

 一口に「ハラスメント」と言っても、一部の不良・偏執社員によるもの、痴情のもつれを原因にするものなど、属人的なバックグラウンドを持つものが少なくない。その一方で、ブリヂストンのように特定の派閥や徒党に端を発し、組織の体質に深く根差す構造的なケースもある。本稿では、最近寄せられた大手グローバル企業の深刻なハラスメント告発を〝匿名〟ながら、紹介したい。

 告発文によると、事の発端は高度管理職の凄惨パワハラだった。なんでも、この管理職は長年、部下に罵声を浴びせかけ、多くの社員を体調不良に追い込んできたという。「おまえ、潰すぞ!」などというのは序の口で、とても記述できないような差別発言まで繰り出し部下の人格を否定、恐怖で部署を支配している。結果、精神を病んで休職を余儀なくされる社員が後を絶たないようだ。

 当然、一部の被害者は社内窓口に管理職の暴言の数々を通報したものの、人事部門ではまったく取り合ってもらえなかったという。要は、揉み消されたのである。そして、その揉み消しを指示した人物が、有力役員の一人だというから根が深い。

 その役員は、パワハラ管理職に自らへの絶対服従を誓わせるために、その罪を不問に付すよう人事部に圧力を掛けたと、告発文は訴えている。というのも、役員はある事業を統括する実力者ながら、現在の経営トップは別の本流事業の出身者。いずれ自分が天下を獲るには、派閥を固めなければならないということで、管理職の行状を放免すると同時に、その弱みを握ったというのである。

 さらに恐ろしいのが、役員にとって、この管理職は〝手駒〟のひとつに過ぎないということだ。

 実は、役員が管掌する事業部門は採算性が低く、劣勢を挽回しようと種々の不正行為に手を染めてきたのだという。そして、いざ問題が露見した場合には、パワハラ管理職を〝トカゲの尻尾〟に逃げ切ろうという魂胆なのだと、告発文は役員の真意を解説する。

 役員は他にもパワハラに手を染める幹部たちを手懐け、要路に配置。不正を行わせると同時に、自らに累が及ばないよう布石を打っているという。しかも、役員は現社長を失脚させるべく、権謀術数を巡らしているのだとか......。

 告発文はあまりに生々しい内容で、ここで詳述できないのが残念だが、まさに経済小説を地で行く話に満ちている。ただ、ここでも重要なポイントとなっているのが、ハラスメントである。

 無理が通れば道理が引っ込むのは世の習いながら、無理を強いるところには、畢竟、ハラスメントが生じる。ハラスメントがハラスメントの連鎖を生む一方、どのハラスメントを断罪、あるいは放免するかは人事部門、延いては経営幹部の判断ということになる。そこに恣意性が付け込む隙が現れ、被害者の自社への不信を招く。

 ところで、本稿を匿名としたのには理由がある。告発文に連絡先が記されていなかったからだ。情報提供には、急ごしらえの〝捨てメアド〟で構わないので、連絡先を記載していただきたい。

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