ZAITEN2022年07月号

〝ドル箱市場〟で進退窮まる似非グローバル経営

JTロシア危機でオレ様「寺畠社長」のクビ寒し

カテゴリ:TOP_sub

 日本たばこ産業(JT)が1985年の旧日本専売公社の民営化で誕生して以来、最大の危機に直面している。ウクライナ戦争の煽りで現地シェア約4割、利益の2割を稼ぐ〝金城湯池〟のロシア市場からの撤退を迫られているからだ。ここを失えば「配当性向75%」を謳う大盤振る舞いの株主還元策などできなくなる。このため、米英の大手たばこメーカーがロシア市場に早々に見切りを付けたのとは対照的に、ひとりJTだけは事業を継続している状況だ。

 もっとも、撤退となれば巨額損失の発生は必定。それが経営責任に発展することを恐れる社長の寺畠正道(1989年入社)ら経営陣は悪あがきを続けている。しかし、ウクライナ大統領のゼレンスキーが「他国民の血でカネを稼いでいる」とロシアに居残る西側企業を非難する中、今後、国内外からJT批判の声が高まるのは時間の問題。自称「グローバル経営」でストックオプションを含めて年間約2億円の高給を食んできた寺畠も首筋がさぞ寒いことだろう。

「炎上しなければいい」 「消費者にどう思われているかが(ロシア事業継続の是非を検討する上で)大きな判断軸になる。SNS上でJTに対してどんな声が上がっているかを日々モニターしているが、今のところ炎上している気配はない」―。4月28日に開かれた2022年度第1四半期(1~3月)決算に関する投資家向けオンライン説明会。大手証券アナリストらからの質問はロシア事業の先行きに集中したが、たばこ事業を統括するJTインターナショナル(JTI)副社長の嶋吉耕史(93年入社)は、こんなトホホな答弁を繰り返した。

......続きはZAITEN7月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

ニコン〝社運を懸けた〟事業で「大赤字」「違法サービス残業蔓延」

金融庁「プルデンシャル不正」が開けたパンドラの箱

日本製鉄 誤算で「ジャンク債転落」の危機

JR東日本「経団連」を巻き込む〝悪しき策謀〟

【特集2】植田日銀「高市の反利上げ」で金融正常化頓挫

【特集2】日銀〝天下りOB〟たちの「優雅な生活」

【特集1】伊藤学長の「茶室私物化」に非難轟轟

【特集1】千葉工大理事長・瀬戸熊修が伊藤穰一を庇う「共依存関係」

日高カントリー社長・理事長 180回のプレー代「踏み倒し」

復活目指す「造船大国」は〝転覆前夜〟