ZAITEN2022年012月号

〝自分のカネ〟なのになぜか下ろせない

みずほ「ウチに入金するな」支店課長の呆れた対応

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 銀行のATM(現金自動預払機)や窓口で必要に応じて現金を引き出す行為は、誰もが日常的に行っている。  

 だが、ある日突然、預金先の銀行から現金の払い戻しを拒否されたらどうだろうか。信じ難い話だが、そんな〝珍事〟がメガバンクの一角で起きていた。

「口座を開いたばかりで、いきなり多額の現金が入るからそのカネを全額下ろさせろと言っているわけではないんです。銀行と30年近い付き合いがあって、融資実績もあるのに、マネー・ロンダリング(資金洗浄)対策を理由に『取引に関わる契約書を全部見せろ』の一点張り。見せないと現金を下ろさせないというのは、行き過ぎた対応と言わざるを得ません」

 こう憤るのは、東京都内で不動産業を営むA氏。  

 舞台は、みずほ銀行新宿新都心支店。A氏は仲介業者として不動産売買に絡み、売り主と買い主の2カ所から今年9月末、計1千数百万円の収入を得ることが決まっていた。月末の支払いに迫られる時期でもあり、決済後の関係業者への送金は事前の打ち合わせで銀行口座への振込ではなく現金での受け渡しで合意していた。新宿新都心支店は、会社の取引銀行支店の1つだった。

......続きはZAITEN12月号で。

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