ZAITEN2023年05月号

後藤高志新会長の〝院政〟にはこの人しかいない

西武HDに究極のイエスマン社長就任

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 西武グループの「天皇」と呼ばれた堤義明が総会屋事件とインサイダー取引事件で失脚したのが2004年。翌05年にメーンバンクのみずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)が再建役として送り込んだ元副頭取の後藤高志(74)は、故・堤清二をはじめとする創業者一族をグループから一掃。みずほ銀の頭越しに米ハゲタカファンドのサーベラスの出資を受け入れて06年に持ち株会社西武ホールディングス(HD)を設立するなど瞬く間に権力基盤を築いた。あれから17年。義明に次ぐ新たな西武の「天皇」となった後藤は後継者を指名したが、選ばれたのは「究極のイエスマン」(関係者)。誰もが予想した〝後藤院政〟が始まる。

出世できず西武入り

 2月9日、西武HDは取締役常務執行役員の西山隆一郎(58)が4月1日付で社長兼最高執行責任者(COO)に、社長の後藤が会長兼最高経営責任者(CEO)にそれぞれ就任すると発表。代表取締役を2人にして経営体制を強化し、かつ若返りを図るとした。  新社長の西山は1987年に横浜国立大学経済学部を卒業し、第一勧業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)に入行。09年10月に西武HDに移籍するまで銀行時代の大半を広報部門で過ごした。旧一勧の広報部門といえば、高杉良の小説となり後に映画化された『金融腐食列島 呪縛』の舞台として有名である。97年に発覚し、元頭取・会長の宮崎邦次の自殺にまで発展した総会屋への利益供与事件が題材で、当時企画部副部長だった後藤が主役(映画では役所広司がキャスティング)のモデルになった。

 西山はその総会屋事件の頃は末席で、一勧と富士、日本興業の3行が統合し「みずほ」になって再び広報部門に配属されたが、先輩である後藤に対し「果敢な決断力と揺るぎない信念。尊敬と憧れを覚えた」と話している。

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