ZAITEN2023年07月号

IHI・三菱重工が入れ込む世界の〝非常識〟アンモニア混焼発電

カテゴリ:TOP_sub

 首相の岸田文雄が脱炭素社会移行の切り札とする政策「GX(グリーントランスフォーメーション)」が欧米の槍玉に挙がっている。中でも非難が集中しているのが燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しないアンモニアを石炭と混ぜて使うアンモニア混焼発電。欧米各国は「石炭火力の温存に繋がる」と反発し、4月のG7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合は紛糾した。それでも「アンモニア銘柄」のIHIや三菱重工業などは能天気に開発推進の姿勢を崩さない。世界の趨勢への鈍感さは相も変わらずだ。

世界から総スカンの日本発技術

 4月15〜16日、札幌市で開かれたG7気候・エネルギー・環境大臣会合。共同議長を務めた経済産業相の西村康稔はアンモニアや水素を活用した日本企業の最新技術を紹介する会場ブースを設置し、自ら説明する意気込みだったが、現れたのはインドネシアやアラブ首長国連邦(UAE)といった招待国の閣僚だけ。

......続きはZAITEN7月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

ゆうちょ銀行「老害・池田退任」でも前途多難

LINEヤフー「総務省カンカン」で解体危機

三菱重工「MSJさえ造れない」「H3」成功もロケット市場で惨敗必至

エネオス「脱・日石支配」偽装の新経営体制

佐高信 vs. 森 達也「傍観を続けるメディアに存在価値なし」

【特集】JR東日本を蝕む「喜勢リスク」と〝2人の老害〟

【特集】JR東日本を蝕む「喜勢リスク」と〝2人の老害〟

【特集】大林組「大林剛郎会長」と〝2人の女性〟

丸ノ内ホテル「お釣り渡し忘れ事件」に学ぶ危機管理

ヒューリックが掴んだ「東郷神社土地ビル」の大惨事