ZAITEN2023年07月号

【対談】佐高信の賛否両論

佐高信vs.平野貞夫「維新の裏に統一教会あり 統一教会問題は終わっていない」

カテゴリ:インタビュー

ひらの・さだお―1935年、高知県生まれ。元参議院議員 60年、法政大学大学院修士課程修了、衆議院事務局に就職。65年、園田直副議長秘書、73年、前尾繁三郎議長秘書。委員部部長などを経て、92年に退官、同年の参議院議員選挙に出馬し当選。その後、自由民主党に入党。羽田派を経て、93年に新生党、94年に新進党、98年に自由党の結党に参加。2003年、民主党に合流。議会運営と法律運用に精通する唯一の政治家として高い評価を得る。04年に政界から引退。著書に『ロッキード事件「葬られた真実」』(講談社)、『自民党という病』(平凡社新書)、『衆議院事務局:国会の深奥部に隠された最強機関』(白秋社)など多数。

佐高
 早速、今度の補選と地方選挙の結果を平野さんにまず分析していただきましょう。

平野 ものすごく癖があるけどいいですか(笑)。

佐高 どうぞ(笑)。それを承知でお招きしてるわけですから。おおざっぱな見方だと、やはり立憲全敗と維新伸張というかんじでしょうか?

平野 まさしくその通りです。今回の選挙は統一教会の裏の力が勝ったという見方もしております。

佐高 つまり、統一教会の信者たちが表向き自民党を応援できなくなったから、それが維新に潜って応援したということですか?

平野 そうです。まず選挙そのものが、前半の地方選挙と、それから後半の国政補欠選挙でちょっと特徴が違います。国政選挙では統一教会はそんなに表立った動きはしていない。しかし、いわゆる知事選挙、市長選挙、それから県議選レベルでは露骨に動いてました。

......続きはZAITEN7月号で。


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