ZAITEN2026年10月号

月刊ゴルフ場批評108

「ムーンレイクゴルフクラブ 茂原コース」批評

カテゴリ:月刊ゴルフ場批評

ムーンレイク茂原②.jpg その名から連想されるように、ナイター営業を売りにしたPGM系列の「ムーンレイクゴルフクラブ茂原コース」が今回のターゲットだ。以前はイトーピア千葉GCという名称で、伊藤忠商事が保有していたが、2009年に売却された。大手商社経営となれば、即座に「接待コース」を思い浮かべるが、もともと年間約6万人が利用していた人気コース。最近はどうなのだろうか。

 茂原は千葉市、市原市と隣接しアクセスは良好。ここも圏央道が開通し、茂原北インターから約4㌔とさらに好アクセスとなった。  

 暑さが堪える時期だけに、15時30分というスタート枠を抑えてみた。日中よりは気温が下がり始め、ラウンド後半は夕暮れから夜にかかる時間帯。ホールアウトは20時くらいだろうか。

 バッグの積み下ろしは完全セルフ。ハウスはフロント前からゴルフグッズやウエアが陳列された〝ザ・PGM〟スタイルだ。ゴルフショップの店内を抜けてキャディバッグをコース側に運ぶ。  

 マスター室側に出ると、すぐ左にインコースのバックティ。視界いっぱいにコースが広がり、なかなか気持ちがいい。惜しむらくは、コース内をガッチリ横切る高圧電線の鉄塔だな。

 この日は10番の白ティからスタート。まだまだ日差しは強いが、少し涼しい風も吹いてきて、まずまず快適だ。ただ、ハウスから近いので、ここでもマスター室スタッフの「バッグはこちらへ!」という声が丸聞こえで、なんとも落ち着かない。  

 そのスタートホールは右に池はあるが、左サイドは広く窮屈な感じはしない。フラットでグリーンも見渡せるから、プレーしやすい接待系かと思ったら大間違い。

 グリーン手前に口を開けたアゴの高いバンカー。このホールだけではない。ほぼ毎ホール、待ち受けるバンカーはやたらと深い。  しかも、グリーン周りだけではなく、セカンド地点にあるバンカーまでもがアリソン級の深さ。クロスバンカーからは、ウエッジでの脱出が精一杯だぞ。

 完全にカジュアルコースの雰囲気なのに、なぜかバンカーだけはトーナメント仕様。全英女子オープンで快挙を成し遂げた桑木志帆選手のように、バンカー徹底回避作戦しかないな。なにせ桑木は174ほどあるポットバンカーに2回しか入れなかったというから、そもそも神業だ。

 それはともかく、残念なのは〝激重グリーン〟だ。プレーした体感では7㌳。巨大なワングリーンの端からだと、50㍎近いロングパットになることもあるが、ノーカンなほど強く打っても全然届かない。コンパクトな高麗グリーンで重いのはいくらでも経験があるが、この巨大サイズはキツイ。

 ハーフターンは黄昏時で、空の色が移ろいゆく中でのプレー。後半残り5ホールは完全なナイターゴルフで、このころには汗もかかずに快適だった。  

 ただ、夜露でさらにグリーンは重くなる。このグリーンの重さならツアー仕様のバンカーを改良し、カジュアルコース仕様を徹底すべきだな。

●所在地 千葉県茂原市長尾1647 ●TEL. 0475-26-5500 ●開場 2000(平成12)年4月1日 ●設計者 佐藤謙太郎 ●ヤーデージ 18ホール、6686ヤード、パー72

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