ZAITEN2026年7月号

月刊ゴルフ場批評105

「千葉市民ゴルフ場」批評

カテゴリ:月刊ゴルフ場批評

S_千葉市民ゴルフ場.jpg 今回のターゲットは、その名の通り、千葉市が運営(管理は委託)する9ホールのパブリックコースで、一般産業廃棄物最終処分場の跡地に造られた。  

 埋立跡地は地盤が軟弱で建造物の立地には向かないことから、公園などに利用される場合が多い。だが、さすがゴルフ場王国・千葉。なかなか立派なゴルフ場を造ってくれたよ。当然、コースはフラット。以前からメンテナンスには定評があり、グリーンもなかなかのスピード。いつも思うが、このクオリティは平日2万円のコースに匹敵するんじゃないか?

 レストランや大浴場はなく(シャワーのみ)、ロッカーも市民プール的な代物。それでも腹ごしらえなら近所にコンビニがあるし、徒歩で行ける場所に農産物直売所があって、そこで弁当も売っている。何より、通常料金、平日4500円(9ホール)を切るのだから、このご時世にはありがたい。  

 それより到着してからスタートまでが独特の流れだから、十分に注意してほしい。  バッグの積み下ろしは完全セルフ。バッグ置き場はフロント前にあるから、玄関からそのままバッグを持って入る。

 フロントで受付用紙に記入すると精算カードを渡され、隣の自動精算機で事前精算する。この領収書を絶対に捨てず、必ずスタートまで持って行くこと。スタート時は係に領収書を見せて、プレーヤーの確認をするシステムになっているからだ。しかも領収書を3枚貯めると、プレー費が1000円引きになる特典もある。このコースのポイントは「領収書」だ。  

 さてラウンドだ。プレーは原則手引きカート。とにかく真っ平らだから苦にならず、担いで回る常連も多い。フラットで木も少ない、茫洋としたリンクスを思わせる。

 一度だけ乗用カートでプレーしたことがあるが、これだけフェアウエーが広いと、カート道からボールのところまでの移動がむしろ面倒。フェアウエー乗り入れにしないなら、メリットはほとんどないな、これじゃ。  

 1周目を終えて2周目の追加ハーフを希望する場合は、一度フロントに戻って追加料金を払う。ここでも領収書を忘れないように。  

 練習環境が充実しているのもありがたい。バンカー、アプローチグリーンのほか、40㍎は打てる芝のチッピングエリアがあって、プレーヤーは使い放題。鳥かごのレンジもあって24球無料。9ホールプレーなら、練習時間はたっぷりとれる。

 ところが、練習グリーンの使用時間が15時(最終組スタート後)に制限されてしまった。確かにオレ以外にも日暮れまで粘る客が増えて、なかなか帰らず運営側としてはツラいかもしれないが、夏場だけはもう少し延ばしてほしい。

 もう一つ、練習グリーンと1番ホールの間を、ドーンと高圧線が横切っているのも寂しい。高圧線の下ではボールを打たせていないので、かなり広大なスペースが無為な原っぱ状態になっている。  

 このため150㍎近く歩かされるし、もっと距離の長いコースも造れた可能性はある。監修の片山晋呉プロも心残りじゃないかね。


●所在地 千葉県千葉市若葉区下田町1005 ●TEL. 043-237-0020 ●開場 平成20(2008)年10月23日 ●設計者 片山晋呉(監修) ●ヤーデージ 9ホール、3055ヤード、パー36

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